人が消えてしまうとき

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昨夜は長女と一緒に世界仰天ニュースを見ました。
行方不明になっている人を捜索する、スペシャル企画でした。長女はなぜか昔から、この手の番組が大好きです。

人にはリセットしたい、本能がある?

7年前に13歳で行方不明になった男子中学生と、昨年の11月に行方不明になった現在28歳の既婚女性が紹介され、家族も登場しました。この2人はどうも事件によって連れ去られたのではなく、自分の意思で失踪したようです。

どちらの人も所持金をあまり持たず、ほとんど着の身着のままでいなくなってしまったそうですが、それでどこかで新しい人生を歩めるというのは、何だか不思議です。例えば就職や結婚で新しい生活を始めるときには、相当の生活用品が必要だと考えている人は多いでしょう。そのために貯金をする人もいるくらいですから、何も持たずに新しい生活を始められるなら、方法を知りたい人もいるのではないでしょうか。

不謹慎かもしれませんが、この消えてしまった人たちのことを考えると、ある魅力を感じてしまうのも事実です。人には誰でも、どこかでリセットしたいという気持ちがあるのかもしれません。私の年齢ではちょっと難しいですが、30歳前ならまだ間に合うと考える人がいるのかもしれません。長女がこの手の番組を好きなのも、どこかに魅力を感じているからではないかと思いました。

いつかは壊れるのが家族

ただ残された家族はとても気の毒です。わけも分からず目の前から大切な人が消えてしまうのは、あまりに残酷です。番組で紹介された2人の目撃情報が次々と紹介されていましたから、2人が元気な可能性は大きいです。それにも関わらず何の連絡もないのは、どうしたことでしょうか。

2人にとって家族とは、決して崩れることのない頑強な砦のように感じられたのかもしれません。
だから、それから逃げたくなったのかもしれませんが、誰かが逃げ出したことで、その家族はもろくも壊れてしまいます。家族の1人がいなくなったことで、暗い影ができて、誰もがどこか不安を感じているのではないでしょうか。

家族はそもそも永遠ではなく、流動しているし、いつかは壊れるものです。
子どもは結婚や就職で実家を出ていく前提で生活しています。お年寄りはいつかは亡くなります。放っておけば壊れるものを自分から壊すなら、覚悟が必要です。黙っていなくなるのではなく、家族と向き合う覚悟です。

生きていれば、いろいろとある?

2人には出てきてもらって、ぜひご家族と向き合ってほしいと思います。ずっと別人の人生を歩むのは大変だし、疲れそうです。
家族と向き合って、自分の人生を生きるためにも、元気でいて欲しいですね。

しかしこの私も、少し前までは夢の中で別人になり(かなり若くなっていた)、1人暮らしをしていました。誰にでもありそうな、リセットしたい思いですが、リセットした先でもやはりいろいろとあるのではないかと考えてしまいますが、いかがなものでしょうか。

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