私が毎月1回通院しているのは近所の内科医院です。最初、甲状腺の異常があるかもしれない、というときにどこに行けば良いのか見当もつきませんでした。
そこで自宅の一番近所にある、現在の医院にとりあえず行ってみたのです。娘たちが幼い頃にはよくお世話になっていましたが、最近ではとんとご無沙汰でした。
医院は代替わりしており、私が知っていた年配の男性医師はすでに亡くなり、彼の娘だという若い女性医師が院長となっていました。
自覚症状がなくても甲状腺を調べる？
近所に他に手頃な病院はないため、地域の人すべてがその医院に通っているのではないかという状態です。行けば顔見知りに合うこともあり、先日もかつてはママ友としてお付き合いしていた女性と久しぶりに顔を合わせました。
高血圧のために、もう10数年もその医院に通院しているという旧ママ友。私が甲状腺の異常で通院しているのだと伝えると、こう言います。
今、甲状腺の異常が増えているんでしょ？私も血液検査で毎回ではないけど、甲状腺ホルモンの値を調べられてるよ。
彼女は高血圧以外には、特に何か自覚症状があるわけではありません。患者から要求がないのに、甲状腺ホルモンの値を調べるとは、どういうことなのかと少々考えてしまいました。
自宅に戻って夫にその話をすると、夫も定期的に甲状腺ホルモンを調べられていると言います。夫は一時期、自分でダイエットをしたわけでもないのに体重が5kgも減少しました。
それを医師に伝えたところ、甲状腺ホルモンを調べてくれました。それ以来血液検査をするとき、3回に1回は甲状腺ホルモンも検査項目に入るようになったのです。
これはもしかすると、その医院に通っているすべての人に適用されていることなのかもしれません。
甲状腺の異常がある患者は良い顧客になる？
確かに甲状腺ホルモンの代謝異常は自分では気づきにくく、わかったときにはかなり状態が悪くなっていることがあるそうです。
そんなことを防ごうとしているのだと思えば良いのでしょうが、私にはどうしてもチャンスを逃すまいとしている方が可能性が大きいのではないかと思ってしまいます。
例えば私が治療している橋本病は、大体の人が生涯甲状腺ホルモンを補給し続ける必要があります。
普通の生活を送るためには、ホルモン剤を切らすことはできません。つまり、ずっとホルモン剤にお金を払う必要があるのです。ホルモン剤をもらうときには診察もしますから、甲状腺に異常がある人は医院にとっての良い顧客になるのではないでしょうか。
甲状腺は検査する機会が少ないことは確かだ
まあ、甲状腺の異常は人間ドッグなどで発見されることがほとんどありません。それは通常の検査項目に甲状腺ホルモンの値は含まれていないからです。
勝手に調べてくれるなら、お手軽で良い気もしますが、血液検査の追加料金は取られるようです（私と夫では血液検査時の会計金額が違っているから、そう思っています）。
私自身、一昨年の検診でわざわざ別料金を払って、オプション検査を受けて甲状腺の異常が発見されたのです。う～ん、果たして医師の意図はどちらにあるのか…気になるところではあります。
患者が必要ないと思えば拒否できるなら、良いんですがね。検査項目とか薬とか、医師任せにせず、本当に必要かどうかを自分で考えないといけないですね。
よろしくお願いします。
