そろそろお盆が近づいて来ました。我が家のお盆は7月23日から25日までの3日間。これって独特ですよね?
昔はみな養蚕を営んでいたので、作業が一段落したときをお盆にしたそうです。ですから、近隣の地域とはお盆の日程が違うのです。
今年も墓掃除
ちょっと早いとは思いましたが、7月9日と10日に墓の掃除をしました。最近は天候が安定しないので、できるときにする主義になりました。あまり早くに掃除をしてしまうと、お盆のときにまた草が伸びている、ということになりかねないと考える方もいるでしょう。
私も実際に夫にそう言われて、お盆直前まで掃除をしなかったことがありました。しかし、そんなときに限ってお盆の直前に雨が続き、もう間に合わない!と思ったことがあったのです。
しかも我が家の墓はちょっと掃除すれば良いわけではありません。いきのいい雑草がはびこり、草むしりするのも大変です。その上、自分の家の墓だけを掃除すれば良いわけでもありません。墓の周りの共用部分(通路など)も掃除するという暗黙の掟があるのです。
自分の家の墓よりも、この共用部分に時間がかかるくらいです。墓と共用部分で合計4時間以上は草をむしり、その後花立てを洗い、墓石をタオルで拭くと私は1日で終わらせることができません。午前も午後も続けて掃除ができれば良いのですが、疲れてしまって無理なのです…
できれば先に掃除を終わらせておいて、お盆当日には気になるところをもう一度やれば良い(最悪やらなくても良い心づもり)くらいにしておきたいわけです。
掃除してもスッキリしない理由
何とか今年も掃除を終わらせましたが、気になるのは無縁仏となった墓があることです。我が家の墓の右手にはもう何年も前に無縁仏になってしまった墓があります。年々荒れ果てていき、今回は私の膝よりも高い草に覆われていました。
無縁仏になってしばらくは遠縁のおばあさんが草むしりをしていましたが、そのおばあさんも数年前に他界。本当に墓は無縁になってしまったのです。
いくら自分の墓を掃除しても、すぐ目と鼻の先に草ぼうぼうの墓があるわけです。少しだけ草をむしってみましたが、自分の墓の掃除だけで精一杯です。すぐに手は止まってしまいました。
無縁仏は他人事ではない
ただ、我が家の娘たちもこれから墓を守っていくとはとても思えません。我が家の墓もいずれは無縁仏になる可能性大なのです。眼の前の無縁仏はとても他人事ではないのです。
まあ、この墓があるからといって、管理料などがかかるわけでもありません。墓じまいをするとなると、また高額な費用がかかるでしょう。ですから、我が家の墓は私と夫が生きている限りはこのままで、娘たちの代になったら、放置されるのかな…などと思っています。
しかし、あまりにも草ぼうぼうにしていると、きっと通報されますよね。そうしたら娘たちが生きている限りは何とかするようにと、役所などから連絡が来るんだろうな。
こんなことを考えていたからでしょうか。せっかく墓掃除が終わったのに、今年は全然スッキリしませんでした。無縁仏になるかも…などと考えているくらいなら、樹木葬にした方がよほど精神的に良いような気がします。