当地は明日からお盆です。お盆までは何だか気忙しいです。今、我が家では盆だなを作るわけではないのに、花を買ってお供えをして、お墓に先祖の霊を迎えに行って…などと、考えるだけで忙しい気持ちになって疲れてしまいます。
お供えも気を付けないとダメにしてしまうので、何を供えるか、そしていつまで供えるかを常に考えてしまうのです。それでも、昔のように親戚が来るわけではないし、自分がいくわけでもないので、ずいぶん気楽なお盆になりました。
弟たちはお盆に来ないが
夫の弟たちはもちろん、お盆だからと言って連絡してくることもありません。連絡してこないのは別に構いませんが、昔ちょっと引っかかることがありました。
それはもう10数年前のこと。我が家から徒歩5分くらいのところに夫の母の実家がありますが、弟(三男)がお盆のときに、そこに泊まっていたというのです。
当時、弟は仕事の都合で中央区に住んでいました。何一つ連絡をよこさないと夫が文句を言うたびに、私は「住んでいるところが遠いんだもん、仕方がないよ」と言っていたのです。それが、我が家から徒歩数分の母の実家には帰っていた…
もちろん、そのとき我が家への連絡はありません。私は伯母(母の兄嫁)からそれを聞いたのですが、伯母は我が家にもなんらかの連絡をした上で、泊まりに来たとばかり思っていたそうです。
ですから、私と夫が「知らなかった」と言って、顔を見合わせたときにとても気まずそうでした。まあ、我が家に来れば、必ず私という他人がいます。一緒に住んでいた夫の祖母も亡くなっています。
夫の母の実家に行けば、みな弟が子どものときから知っている人たち、しかも従弟や伯父などの肉親がいるのです。今考えると、夫の母の実家の方が弟にとっては懐かしくて、行きやすいところだったのかな…と思います。
しかし、そのときばかりは夫がかわいそうでした。一言、連絡してくれれば夫が母の実家に行ったかもしれないのに。
私がかわいそうと思っていることが余計に夫を傷つけるような気がして、私は素知らぬふりを続けましたが、そのせいか弟が我が家には寄らずに母親の実家に行ってしまったことが、余計に心に残ってしまいました。
縁を切られたはずだが
その後、勝手な思い込みで我が家とは縁を切ると言った弟。夫は着信拒否をされたのですが、さらにその後、脳梗塞を発症。そうなってから弟は夫に助けを求めたのです。そのときから今まで夫の気持ちは休まることがなかったと思います。
はっきり言って、弟の治療費や税金を負担したせいで、我が家の経済状態も悪化しました。
夫の大変さを見るにつけ、母の実家にだけ泊まって、夫を無視した弟はひどかったよな~、と思わずにはいられません。ただ、夫の良いところを見るきっかけにはなりました。夫は独りよがりで、文句ばかりつけ、声もでかくてはた迷惑な男ですが、責任感は人一倍あるのだということがわかったのです。
ただ、夫の両親のどちらかが生きていたら、弟も実家を無視しなかったでしょう。無視したとしても、それは私や夫が気にすることではなく、夫の親と弟の問題となります。そう考えると、親があまりに早く亡くなると、いろいろと影響が出てくるのだな…と思います。
まあ、夫の親だって好きで亡くなったわけではないし、こんなことを言っても仕方がないですね。お盆になると思い出してしまうだけです。私が執念深いのかもしれませんね。


にほんブログ村
にほんブログ村
コメント