私が買い物に行っているスーパーでは、行くたびに米の値段が上がっているようです。先日は頼みの綱の業務用ブレンド米まで4000円を超えてしまいました。
もう、一番安い値段が4500円程度。このままの値段が続くとドンドン消費者の気持ちが米から離れてしまいそうです。
米は機能性に優れている
ただ、私にはこれからは米を買わないという選択肢はありません。今考えると、米はなかなか機能的な主食です。
まず、米自体に強い味がないので、どんな食事にも合わせやすいです。和洋中、すべての料理に合わせることが可能です。
保存性に優れていて、炊く前の状態なら、パンなどのようにカビが生える心配はほぼありません(冷蔵庫で保存した方が味が良いと言われていますが、我が家では常温保存です)。
弁当として持ち歩いた後、時間が経ってから食べることも可能。麺類のように時間経過でのびてしまうことがありません。麺類を弁当にするのが絶対にダメだとは思いませんが、可能なら麺類は出来立てを食べた方が良いのではないでしょうか。
弁当ならパンでも構わないという人も多いでしょうが、パンを主食にする場合、毎日のようにパンを買う手間がかかると思います。パンは冷凍できますが、パンだけに冷凍庫のスペースを割くわけにはいかない家庭も多いでしょう。
それに米は水分の量を変えるだけで、小さな子どもや病気の人も食べることができます。強い味がないため、食欲がないときでもお粥なら食べられる場合があるでしょう。
つまり、毎日の食事作りを担当している人(私)にとって、米は様々な場面でとても使い勝手が良い主食なのです。
米がないならパン(麺)を食べるしか…
私は今、米が大好きだというわけではないです(嫌いではない)。
やはり日本人には米だとか思っているわけではありません。以前は違ったと思います。米は日本人にとって大切だと信じていました。
ただ、米の価格高騰が続く中、米以外の主食を食卓に載せる日が増えました。そうしたら、それでどうと言うこともなかったのです。弁当は相変わらず米を使っていますが、夕食にはパンや麺が増えました。
別に家族から文句もありません。かえって献立に変化がついて、気分転換になっているようにも見えます。
今のような高価格の米しかなくなるのなら、もうあきらめて他の主食で生きていく人がきっと出てくるはずです。多分、ほかならぬ私も。米という使い勝手の良い主食を手放すのは惜しいですが。
そんな人間が増えれば、米を作る農家の人にとっても良くないと思いますが…。
後、米は水を加えて炊きますが、パンや麺を作るためにはいろいろなものを混ぜる必要がありますね。毎日食べる主食、積み重ねていくと体に与える影響は決して小さくないような気がします。
本当に米離れって、日本人を心身ともに変えてしまうくらいの力があるのではないでしょうか。そう考えると、何か怖いです。
米を守るためには値上げも仕方がない?
この値上げで言われているのが、今までの米は安すぎた、今までの値段では米農家は生活できないということです。
確かに米農家の人たちの生活を守るためには、ある程度の値上げは仕方がないのかもしれません。ただ、米を作ることで生活ができないのは、政府にも責任があると思います。
無責任な減反政策を続けた結果、日本の農家に米を作る力がなくなってしまったのではないでしょうか。まずは政府が農家の生活を保障して、そのための負担の一部を私たち一般の消費者が負うという、はっきりとした構図ができて欲しいです。
私たちの負担が農家の人たちの役に立っている、とわかっていれば米の値上げに耐えることができると思います。今の状態では、値上げした分は一体誰のところに行っているのかわかりません。だから、余計に頭にくるのかも…
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