昨日、8月19日にご近所に住んでいる女性が亡くなりました。女性の息子夫婦が私と同い年(今年61歳)なので、決して早すぎる死ではありませんし、特に自治会の班が同じわけでもありません。
ただ、30年以上も同じ地域に住んでいたわけですから、何だか信じられないような気もします。女性はいつでもとても元気で、つい最近まで老人保健施設へ慰問に行っていると言っていました。
いつも明るい女性だったが
施設に入っている人と女性は同年代なわけです。『いやぁ、よくやる』と思うと同時に同年代の方が、喜ぶツボがわかっているのかもしれない…だから、女性はもしかすると人気者なのかも…などとも思っていました。
他にも様々なボランティア活動をしていて、いつも我が家の前の道を自転車で走っているのを見かけていました。かつて私が住んでいる地域では婦人茶話会という催しがあり、女性だけで宴会をするのですが、女性はそれが大好きで、つまり私とは正反対の人間だったわけです。
明るく外交的なだけでなく、我が家の祖母が亡くなったとき、もう人があまり来なくなったころ(亡くなって2週間とか3週間が経った頃だったと思う)を見計らって、こっそり訪ねてきてくれたこともありました。
朝、突然にむき出しのパイナップルを1つ持ってお線香をあげにきて、こう言ってくれたのです。「大変だったね。ウチもおばあちゃんとお父さんが次々と亡くなったときは大変だったよ」
パイナップルをむき出しで持ってきたのは、我が家がお返しをしなくてもいいように、と思ってしたことだったのかもしれないし、人が来ない時を見計らったのは、私が疲れないように、という気づかいだったのかもしれません。
女性がしんみりとしていたのは、それが最初で最後でした。
脳梗塞で入院していた女性だが
女性は7月に大阪万博に行き、脳梗塞を発症。それを聞いても、私は『まあ、年も年だし。でも、あの女性も病気になるんだな~』と呑気に思っていたのです。それ以来、噂を聞くこともありませんでした。
つい先日、道に面した窓を開けた折、後ろ姿ですが、女性と思われる人物が自転車に乗っているのを目撃。てっきり元気になったのだと思っていました。しかし、そんな病気をした後で、自転車なんて乗って大丈夫なのか…と危ぶんでいたのですが、亡くなったと聞いて驚きました。
私は決して怖い話をしたいわけではなく、まあ、見間違いっていうやつでしょうが、何だか寂しい気持ちになったのは事実です。しかし、私の母はもう10年も前に亡くなっています。最後は万博に行ったわけだし、女性の人生は充実していただろうと思います。
先日、人生の経過率についての記事を書きましたが、今回の女性のような生き方をしていたら、さぞ人生が長かったのではないでしょうか。見習いたいけど、無理ですね。


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