昨日買い物に行ったとき、いつものように卵を買いました。最近値上がりが激しかった卵ですが、昨日の卵は私にとって買いやすい値段に思われました。いろいろな方のブログを見ていると、卵1パック(10個入)で300円~400円は当たり前という雰囲気です。
久しぶりに卵が安いと喜んだが…
私が住んでいる地域ではつい最近まで200円台前半で買えていたのですが、それが徐々に厳しくなってきた印象です。昨日見つけた卵はお買い得品と銘打ってあり、1パック199円(税別)でした。嬉しくなって2パックをカゴに入れたのです(高いと感じるときは10個入りを1つと6個入りを1つ買ったりします)。
良い買い物ができたと満足していたのですが、今朝になってよく見たら賞味期限が今日・4月20日となっていてやられた~という気持ちになりました。賞味期限を少々過ぎたからと言って、卵がすぐにダメになるわけではないですが、わかっていたら1度に2パックも買いませんでした。
まあ、賞味期限を確かめなかった私にも否があるのですが、昨日の卵は私の感覚からすると驚くほど安いわけではなかったため、まさか販売の翌日が賞味期限だとは思わなかったのです。昨日はたまたま違うスーパーで買い物をしたのですが、いつも私が利用するスーパーでは、卵の賞味期限はかなり余裕がありました。賞味期限が10日以上先というのが普通だったと思います。
それが突然もう今日賞味期限が切れてしまうわけですから、驚いたし『やられた~』と思ってしまったわけです。それでも私はこれまで卵の品切れに遭遇したことはありません。必要なときにはいつでも買えているわけです。大体現在卵の価格が高騰していると騒がれていますが、今まで安すぎたということはないでしょうか。
今までがおかしかったのかも
つい最近まで、卵は価格の優等生と言われ、特売品の目玉になることも多々ありました。私の記憶にも毎週2回、卵が1パック99円で売られていたことがはっきりと残っています。そのもっと前には通常価格が99円だったこともありました。私は詳しいことはわかりませんが、手間暇かけて育てた鶏の卵がこの値段で買えること自体がおかしなことで、安い価格の影で関係者は悔しい思いをしたり、労働への意欲が失われてしまっていたのかもしれません。
夫の叔母は長年自分の小遣い稼ぎに、と養鶏場で卵を拾い集める作業をしていました。夏、暑いときには暑さばかりではなく匂いもキツく大変な作業だったと思います。叔母が自分で大変だと言ったわけではありませんが、自分の息子を連れて行ったとき(当時高校生だった息子はやはり小遣いが欲しかったそうです)、暑さと匂いで吐きそうになり、1日しか作業をすることができなかったそうです。
どんな食べ物でも一緒ですが、卵が私たちの口に入るまでには、叔母のような誰かの労働が積み重なっているわけです。その労働を正当に評価しなければ、誰かが涙を流すことになるでしょう。我が家の家計はゆとりがあるわけではありませんが、誰かを泣かしてまで安い卵を欲しいとは思いません。
感謝して買いたいと思う
鶏の数が減っている今、私はいつもと変わらず卵を買えることに感謝をしながら卵を買いたいと思っています。そうして卵に関わるすべての人に対して、今まで(卵が不当に安かった時代のことです)大変でしたね、と労いの気持ちを持っていたいと思うのです。
まあ、賞味期限にはもう少し余裕が欲しかったかな…しかし、この機会に贅沢に卵料理を楽しみます。最近、卵はお弁当に1品になることが多かったのですが、夕食にも使おうと思います。