中居正広さん問題について、フジテレビでやり直し記者会見が開かれましたね。社長の港さんが途中で一言漏らしたのがとても印象に残りました。確か「古い考えを引きずってしまったのかな…」という内容だったような…
女性としての役割に疑問を持たなかった
フジテレビでは、「女性アナウンサーを接待要員だと考えていたのですか?」という質問を受けての返答だったと思いますが、私が正社員として働いていたときも、そんな考えが幅をきかせていたと思います。
飲み会の席で場を盛り上げるのが仕事なのかと聞かれれば、当時の会社のお偉いさんもきっと違うと言ったでしょう。しかし、飲み会に出られないと言ったら必ず「女の子がいないと場が盛り上がらないよ。なんとか出られないかな?」という人がいたのは事実です。
お茶出しだって「社外からお客様がいらしたときには、若い女の子がお茶を出した方がいいんだよ。その方が雰囲気がいいだろう」と言われたものです。そして、それを聞いていた私はまったく疑問を感じませんでした。『なるほどな~』と思っていたくらいです。
まあ、当時でも中居正広さんのようなことがあれば(それが公になれば)、問題になったとは思いますが(詳しいことは知りませんが、犯罪ですよね…)。
お客様にお茶を出すのはもちろん、飲み会には万難を排して出席するのが当然だと思っていました。私はその後仕事を辞めて、専業主婦となりました。
世の中の流れについていけないのも当然と思っていましたが、長らく第一線で活躍していたであろう、フジテレビの役員の皆さんの頭の中も昭和のまま止まってしまっていたのでしょうか。
時代の変化についていくのは難しい
港社長と他の役員たちの姿を見るにつけても、時代の変化についていくことの難しさを感じずにはいられません。
性別も年代も同じくらいの人たちが集まったとき、もし間違いがひとつあっても、それに気づくのは難しいでしょうし、気づいたとしても指摘しづらいのではないでしょうか。
フジテレビのお偉いさんたちが乗った船はかなり進路を外れてしまい、今や遭難しかけているとしか思えません。性別でも年代でも異質な誰かが乗っていれば、どこかで進路を修正することができたかもしれないのに…
逆に言うと、いつまでも時代の変化についていくことができる人間は、いつまでも活躍できるということでしょうか。しかし、時代が変わる様子を実際に見るのは大変興味深いものです。そして時代に置いていかれる人を見るのもまた…
この変化の時代に取り残されなかった本物を、これから見ることができるかもしれないと思うと、少し楽しみです。フジテレビはこれからどうなるんでしょうね。1回リセットすると良いのかもしれませんが、「ミステリと言う勿れ」の行方だけが心配です。
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