1年ぶりに行ったクリーニング屋の店先で「お前もか!」と叫びたかった私の話

生活

夫が久しぶりにスーツを着たので、私はクリーニング屋さんに久しぶりに行きました。昨年までは紙のポイントカードに判子を押してくれていたのですが、それがスマホのアプリに変わっていました。

今、ここで登録しろと言われても…

それを知ったときも別に『へぇ~』と思っただけでした。もともと我が家はほとんどクリーニング屋さんには縁がないのです。

スーツを日常で着る人間はいないし、布団やラグもクリーニングには出しません。だから当日にポイントが付いても付かなくても、あまり関係がないという感じだったのです。

ところが受付をしている女性が、「じゃあ、今登録しちゃいましょう。今日の分のポイントがついてお得ですよ~」と言い出したのです。自慢ではありませんが、私は人前でスマホの操作をするのが嫌です。一人だったら難なくできることでも、人の目があると必ず失敗します。それが娘でもダメなのです。

その場の雰囲気でウチでやりますの一言が言えず、クリーニング屋さんのアプリをダウンロードするところから始めることになってしまいました。チラチラ後ろを振り返っていると、新たにお客が来たのがわかり、余計に落ち着かなくなって、パスワードを登録するところで2回続けて失敗してしまいました。

本当は最初に失敗したところで、「もういいです。ウチでやります」と言おうと思いました。しかし、受付の女性はのどかな声で「おかしいですね~。もう1回やってみましょう」などと言うため、私は意に反して登録を続けるはめに陥ってしまったのです。それは私が「お客さんが並んでます」と言うまで続きました。

現役世代とは遠いところにいるのかも

自宅でやったら登録はすぐに完了しました。完了したから良かったのですが、今度はなぜお店の人はみんな今、ここで登録しちゃいましょうと言い出すのか(クリーニング屋さんだけでなく、ドラッグストアでもTSUTAYAでも言われました)と怒りにも似た感情が出てきたのです。

私は買い物のときに対応してくれる店員さんたちを自分に近い存在だと思っていました(同じ主婦だし、中年だし、と思っていた)が、それが間違いだったのかもしれません。よく考えてみると、例えば相手の方が40代なら下手をすると私と20歳近くも年齢が違います。

もしかすると、今私の回りで仕事をしている方は、みんなネット環境があるのが当たり前に思って生きてきた方たちなのかもしれないと思うのです。そうすると、単に店員さんはお客の利益のために、今ここで登録しちゃいましょうと言ったのかもしれません。

そもそもが私とは違うのだな、と気が付いたときには何だかガックリしてしまいました。店員さんたちの当たり前と自分にとっての当たり前がまったく違う…これは度重なるとお互いにイライラする原因にもなるのではないでしょうか。

それによくよく考えると、年に1回くらいしか行かないクリーニング屋さんのポイントを貯めるためのアプリをわざわざダウンロードすることもなかったです。登録できないと焦って、次には怒って、最後にはガックリする、こういうことが徒労というのかもしれませんね。

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