かわいい封筒を処分するとき・孤独だった過去の自分をねぎらいたいと思う理由とは?

レターセット 処分 生活

かわいい模様の封筒を処分しようかと考えています。これは最近考えだしたのではなく、もう10年以上前からです。連絡手段として手紙を書くのは、今や趣味のようなもので、よほどの人でないとやらないことになっています。

自分のことを振り返ると、人付き合いをしていないことを除いても、手紙はおろか、電話すらあまりかけなくなっています。今捨てようかと考えている封筒を買ったのは、この家に引っ越してきてそれほど経っていない頃、今から25年以上も前のことです。

寂しい気持ちで購入したレターセット

当時、私は夫の敷地内同居を始めて、3~4年が経過した頃でした。引っ越すまで住んでいたアパートには、同じ年頃のお母さんや子どもが多く、私もそれなりに人付き合いをしていましたが、夫の実家(昔ながらの農村の雰囲気が色濃く残っている地域)に住むようになったことで状況は一変。

もちろん学生時代の友人とのつながりがあるわけでもなく、私は一度に孤独になってしまったのです。そんなときにふと立ち寄った雑貨店で見つけたのが、かわいいレターセットでした。

これで久しぶりに学生時代の友人たちに手紙を書こう、私はそう考えたのでした。1、2回は手紙を書いたと思いますが、それきりでした。手紙を受け取った人が、お手紙ありがとう、と返事をくれます。私はそれを読んで、『返事が来て嬉しいな。みんないろいろと頑張っているんだな』と感じますが、それだけです。

そこから新しい何かが始まることもなく(当たり前です)、毎日生活するうちに私はレターセットの存在そのものを忘れるようになっていきました。

便箋はメモ用紙に

20年近く、私はそのレターセットをそのまま持ち続けていました。ほとんど使っていなわけだし、キレイな状態だったからです。しかし、いくら待ってもレターセットを使う機会は巡ってきません。そのうちに私が年を取って、そのレターセットが似合わなくなってきました。

1度開封して使ってしまっているため、誰かにあげるとか、バザーに出す選択肢はなく、数年前に思い切って封筒はすべて切ってメモ用紙にしました。これはまだ使っている最中ですが、メモ用紙1つでもかわいい模様がついているのは気分が良いです。

しかし、封筒だけが手つかずで残ってしまったのです。普段の生活で封筒を使う機会ってそれほど多くはありませんから、封筒は数年間そのままの状態でした。

封筒はどうする?

もう、封筒を封筒として使うのは諦めました。数枚は切り開いて1枚の紙にして、メモ用紙として使おうと思っています。後は焼鳥の串など、尖ったものを捨てる時に、封筒に入れてテープで動かないように止めて捨てるのに使います。

本来の使い方ではないし、かわいい模様がついているのがかえって悲しく感じられますが、ただのゴミとして捨てるよりは良いのではないでしょうか。どうしても使い切れないときは、資源ゴミに出すつもりです。

レターセットを処分できるということは、あの頃の孤独感でいっぱいだった私はもういないということだと思います。私はもう、誰かに手紙を書いて、孤独を解消しなくても良いのです。ちゃんと使ってあげられなかったレターセットには気の毒なことをしましたが、この終わり方は良いものです。

今、私はあの頃の私を優しくねぎらってあげたくて仕方がありません。「もう、孤独じゃないよ、家族がちゃんとそばにいるよ、良かったね、私」言葉をかけるとしたら、こんな感じでしょうか。

まあ、他に問題点は山積みです。もしかすると、それで孤独なんてことはかき消されているだけかもしれませんね。

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