1991年の11月17日に、私と夫は結婚式を挙げました。今日は結婚記念日になるわけですが、私たちは入籍を8月に済ませていたため、いつも本当の結婚記念日はどちらの日になるのかと考えているうちに結婚記念日は過ぎて行きました。
今回30年目だからというわけでもありませんが、昨日夫と少し話をして、考えさせられたことがあったので書いておきたいと思います。それは今から6年前に始まりました。
6年前に夫に言われたこと
今から6年前、我が家の収入が極端に減る事態になりました。次女の大学進学も重なり、夫は焦りを隠せなくなっていました。
私と夫はこれからどうするか(そこまできちんとしたものではありませんでしたが)を話し合っているとき、私は今更外に出て働くよりは、なるべく支出を切り詰めて家にいたいと言ったのです。それに対して夫の言葉はこんなものでした。
確かに切り詰めれば生活できないことはない。生きていくことだけはできるけど、そんな生活に喜びや楽しみは何もないよ。ママみたいな生き方は駄目だ!
これは何度もブログに書いてきた話です。これで夫のことを非難しようとは思いません。
私はさすがにショックを受けましたが(今までの私を見ていてそんなことを思っていたんだ、と言う思いが生まれたし、夫は私のサポートなしでも今まで通り仕事ができると思っているのかという疑問も生まれました)、こんな考え方もあるのかと思いました。
だから、夫の言う通り、収入を得る道を見つければ、我が家の経済状況だけでなく、私の生活も良い方に変わるかもしれない、と思いました。パートの仕事を見つけて、夫との会話から2週間も経たないうちに私は働き出したのです。
ですが、結果は散々でした。同じ時期に母の具合が悪くなったのもあって、私はわずか5カ月で仕事を辞めることになります。母の死後、次女は大学を中退したため、当面学費の工面をする必要がなくなったため、次の仕事を探す気にもなれませんでした。
どちらが真実?
そのときのことを夫に話したのですが、夫の返事は意外なものでした。
俺はそんなこと言っていないよ。そんな大事になりそうなことを言うわけないじゃん。
俺はただ、このままじゃこの家は破産するって言っただけだよ。
私が言われたと思っていたことは何だったのでしょうか。夫は私の記憶を被害妄想によって作られたものだと言っていますが、私は自分の妄想に操られて、履歴書を書き、面接を受けて、5カ月間仕事をしたと言うのでしょうか。
そんな人は精神的にかなり危険ではないかと思いますが、夫は真顔で言っていましたから、嘘をついているわけではなさそうです。
見えているものが違うことに気づけて良かった
きっと夫の言うことも私の言うことも、ある意味真実なのでしょう。夫の真実と私の真実にズレがあるのかもしれません。もっと若い時はケンカをするととことん話し合いをしたものですが、最近ではそんなこともなくなっていました。
結婚30年目にして、お互いの見ているものが違うと気がついたのには、何か意味がありそうです。これからお互いに軌道修正を繰り返して、できる限り見えている真実を共有して生きていければと思います。
夫にもぜひ、『俺の言葉はそんなふうに受け取られていたんだ…これからは、もう少し気をつけよう』と思ってもらいたいものです。それに大きな声で「この家は破産するよ!」と言われる方の身にもなってもらいたいです。こんなことを言う人は、みなさんもどうかと思いますよね。