私は以前から人が気にしない匂いが苦手で困ることがありました。独身時代には、母が使っている化粧品の匂いや洗剤の匂いなどが私には強すぎて、よく鼻の中が痛くなる、と感じていました。
今でこそ、柔軟剤の匂いが香害だなどと言われるようになりましたが、今から30年以上も前にそのような概念はなく、私はただの神経質な変わり者だと思われていたようです。
結婚して子どもが生まれると、臭いとか臭くないなどと言っていられない生活が始まりました。すると匂いについて考えることはなくなり、自分でも匂いに敏感なのはもう治ったのだと思っていました。
やっぱり匂いには敏感だった
ところが最近、またいろいろと匂いが気になるようになってきて、自分でも困っています。ちゃんと乾かしたはずなのにタオルが臭い、キッチンに立つと油が酸化したような匂いがして臭い、トイレに行けば下水のような匂いがして臭いのです。
とにかく毎日日替わりで臭いと感じていますが、面白いのはどこか1つが気になりだすと、昨日まで気になっていたところの匂いは気にならなくなるのです。キッチンが臭い日にトイレは気になりません。
臭いと騒ぐのは私だけ
家族に臭いと訴えても、自分はわからないから気になるほど臭っているわけではないだろう、と言い、本気になってくれません。確かに臭いと騒いでいるのは私だけです。やっと昨日、これも更年期障害の1つではないかと思うようになり、ネットで検索してみました。
するとやはり更年期に匂いに敏感になる人がいることがわかりました。更年期障害としては様々な症状が現れますが、どれも女性ホルモンが減少することが原因です。女性ホルモンには2種類あるそうですが、そのどちらが減っても嗅覚に影響があるそうです。
更年期障害には匂いに敏感になる他に様々な症状がありますから、それがストレスになり、更にホルモンバランスが崩れ、もっと嗅覚に影響が出る負のループに陥る場合があるのだそうです。だから、なるべく更年期を健やかに乗り切る工夫(適度な運動をするとか、睡眠時間をちゃんと確保するとか)をすれば、私も毎日臭い臭いと騒がないで済むのかもしれません。
更年期のせいにして乗り切る!
私は匂いに敏感になると、結構神経が疲れます。ここも臭い、これも臭うと考えていると、何だか追い詰められているように感じるのです(臭くなくなるまで掃除しなければ、などと思ってしまうからでしょうか?)。しかし、更年期障害なら仕方がありません。
他のことなら、大病が隠れているかもしれないから、何でも更年期のせいにしては駄目だと考えますが、匂いに敏感なだけでは命に関わる大病が隠れていることはないと思います。だから安心して更年期障害のせいにできますね。
たまには更年期障害も役に立ちますね。それにしても、更年期障害というのは多岐にわたっているため、自分が更年期障害だということに気がつくのも難しそうです。ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ、発汗など)などは有名ですが、中には聴覚過敏になる人もいるそうです。とにかく自分を労って生活することが大切になるようです。