つい先日、地下鉄内でのマスクトラブルが報道されていました。マスクをきちんと着けるようにと注意した男性が、相手の男性から催涙スプレーを浴びせられたというのです。
注意の内容に驚いた!
男性が催涙スプレーを持って地下鉄に乗っていたのも驚きでしたが、注意の内容を聞いて私はもっと驚きました。それはマスクから鼻が出ていたから、きちんと鼻を隠して着けるようにと言う内容でした。
マスクを着けるときに鼻が出ていると、感染防止の効果が半減してしまうそうです。確かに、鼻はノーガードになるわけですから、それはもっともです。しかし、それで困るのはマスクをしている本人です。
口から出るはずの飛沫はある程度防げるだろうし、何より朝の地下鉄には通勤通学ために乗っている人がほとんどのはずです。見知らぬ人に話しかけて、飛沫を浴びたり浴びせたりする心配はないのではないでしょうか。
もしかすると注意をした男性は、きちんとした知識がないのは気の毒だと思って、注意をしたのかもしれませんが、それは通りすがりの人がすることではなくて、家族や親しい友人がした方が良いことです。その方が、本人も話を聞こうという気持ちになれるでしょう。
私たちはマスクに翻弄されている?
つまり鼻を隠してマスクを着けるように注意するのは、相手にとっては余計なお世話だったということです。どんなことでもきちんとしていないと気になる人はいるかもしれません。現在中高年の方の中には、かつて男子中高生が腰パンをしているのを見るだけで不愉快になったという経験を持っている人がいるでしょう。
あれは見ていて嫌だということの他には特に実害はありませんでした。注意したくてうずうずしたくなった人は決して少なくないと私は思っています。しかし実際に注意をした人はそれほどいないのではないでしょうか。
男子中高生と自分とは関係がないからです。注意をするなら、家族に任せようという意識が働いたのだと思います。それなのにマスクのこととなると、突然線引きができない人が出て来るのが私は少し怖いです。
見ていて不愉快なら、自分が移動して見ないようにするなど、トラブルを防ぐためにできることはあったはずです。
結局マスクは廃れてしまった
私は新型コロナを軽視するつもりはありませんが、よく引き合いに出されるスペイン風邪のことを考えてみて下さい。あのときも、マスクが有功な防衛手段となり、人々がこぞってマスクを着けている写真が残っています。集団でマスクを着けている姿は現代に通じるものがあり、とても怖いと感じます。
しかしそのマスク生活がずっと続いたかというとそうではありませんでした。長いスパンで考えると、人々はまたマスクを着けることを忘れてしまったように見えます。
私は現在56歳ですが、今年になるまでマスクはほとんど着けたことがありませんでした。特にガーゼのマスクは給食当番が着けるもの、くらいにしか考えてなかったのです。
人の呼吸を制限するように感じられるマスクは、着けたくないと思うのが自然なのかもしれません。
皆がマスクを着けられるように
いつまで続くかわからないマスクでトラブルを起こして、怪我などをしてはつまらないです。マスクをする心がけは素晴らしいと思いますが、お互いに行き過ぎないようにする心がけも必要になっているようです。
着け方だけでなく、素材にまでこだわる人もいるようです(不織布のマスクの方が感染防止の効果が高いから、公共の場では不織布マスクだけを使って欲しいと言っている人もいるようです)が、人にはそれぞれ事情があります。
あまりに細かなことを言ってハードルを上げてしまっては、マスクを着けること自体を拒否する人が出てくるかもしれません。それでは感染防止効果は0になってしまいます。それは誰にとっても不安なことではないでしょうか。
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よろしくお願いします。
コメント
こんばんは。
マスクトラブルね、今後も頻発しそうですね。
最近は、洋服ブランドがお洒落なマスクを出していて、お洋服とコーデ出来るようになってます(笑)
そのくらいでないとマスクなんてしていられませんよね、鬱陶しくて。
私も今日はリバティ柄、明日はデニムとか、気分を変えています。
ところで、最近は見なくなった「腰パン」、私は当時、あんな短足が強調されるファッションのどこがカッコいいのか理解に苦しみましたね。だから注意するという類いではなくて珍獣を見るような気持ちだったんですが、バンクーバー五輪の時の国母選手の騒動を覚えてらっしゃいますか?あの時、ここぞとばかり彼を叩いたのは、普段腰パンに眉を潜めていた人がどれだけ多かったか、ということだったのでは?と思いますね(^_^;)
葉月さん、こんばんは。いつもありがとうございます。
私は普段、自宅に居ることが多くてあまりマスクをしていません。だから、たまに出かけるときは、忘れないように緊張します。
おしゃれなマスクに楽しみを見つけるのは、良い方法ですね。
腰パンはズボンが落ちそうですよ〜、と言いたくてたまりませんでした。国母選手、いましたね。懐かしい!
それでは、また。