先日、職場で夫が操作しているときに機械が壊れてしまうというトラブルが発生しました。夫はかなり落ち込んでおり、このままでは自分の責任にされてしまうと考えているようでした。
機械が故障した当日は、普段声が大きく口数の多い夫がほとんど口を開かず、夜7時には寝室に閉じこもってしまったのです。翌日もあまり様子は変わらず、私はどうしたかとヤキモキしていました。
とくにお咎めはなかったが
結局、上司に機械が故障した旨を報告しただけ。特に夫が謝罪を求められたりすることもなく、機械が故障した経緯をしつこく聞かれることもなかったそうです。
私としては、それが妥当な対応だろうと思ったのですが、夫は静かにこう繰り返すばかりでした。
ゴルフ場(夫の仕事はゴルフ場のコース管理です。定年退職に伴い、現在は契約社員になりました)で使っている機械は高価なものが多いんだ。中には数千万円するものもある。俺が操作中に故障したんだから、やはり責任は俺にあると思う。
確かに私も夫が機械の故障に関して、まったく責任がないとは思いません。しかし、同時に夫だけの責任だとも思えないのです。例えば経年劣化。ただ、置いておくだけでも、機械類は劣化して故障することもあります。
また、夫の話によると、その機械を操作するのは職場内でも限られた人間だけだそうです。経験や能力で、機械の操作をまったくしない人もいます。そして機械の操作をするからと言って、特別な手当てがつくわけではなく、夫は地域の最低賃金程度の収入しかありません。
これはまったく不公平な話です。せめて職場の人が誰でも安心して機械の操作ができるように、保険に入るなどの対策が必要です。それができないなら、よほどのことがない限りは、機械の故障はすべて職場が責任を持つと、明らかにするべきだと思います。
夫は大丈夫なのか
それにしても、夫がこれほど自分の責任だと言い張るとは意外でした。度重なるストレスで夫の認知が歪んでしまったのか、それとも自分が失敗したことでプライドが傷ついているのでしょうか。夫はもう次回のボーナスはないとまで言っています。
確かに夫の定年退職で収入が激減した我が家。ボーナスがなくなるのは厳しいですが(ボーナスがどうなるかはまだわかっていません)、夫はそこまでのことをしたのかと、まだ私は納得できません。
夫の勤務先は一応名の通っているゴルフ場です。そんな企業は機械はいつかは壊れるものとして、修理代や買い替えなども念頭に置いているのではないでしょうか。もし、それをせずに一個人に責任を被せるなら、怖くて誰も働けません。
同じ賃金なら、リスクのある機械操作をしなくて済んだ方が良いはずです。
夫はまだ必要最低限の言葉しか発しません。まったく、これはいつまで続くのでしょうか。再雇用は65歳までですから、あと5年こんな生活が続くのかと思うと、ちょっと私もしんどいです。
それとも、夫ではなくて私の認知が歪んでいるのでしょうか。すべての責任があるわけではないから、夫は気にすることはないと、思っている私の方がおかしいのでしょうか。なんか、考えすぎてわからなくなってきました。