長女が夫からいわれのないことで延々と怒鳴られ続けたという話を聞いてから、心が落ち着かなくなりました。
長女の話がすべて本当のことなら、夫は精神的にもおかしいと思ったのです。それなら対策が必要です。記事には長女が学生時代に夫から怒鳴られたと書きましたが、もう一度確かめてみると小学校の高学年だったそうです。
夫は本当に身に覚えがないと言う
そうするともう20年近く前の話になりますが、夫にこんなことがあったのか?と尋ねてみました。しかし、何度聞いても夫は身に覚えがないと言います。
唯一、夫が飲んで帰宅すると風呂場の電気がついており、何度声をかけても応答がなかったことがあったそうです。長女は浴槽の中で眠っており、返事ができなかったのです。
それで夫は怒り(命の危険がありますから)、強く叱ったことがありましたが、そのとき長女は中学生になっており、服を着ていない状態で1時間も叱るわけはないと言います。そして、長女によればそのときとは別に本当に裸のまま夫に怒鳴られたことがあるというのです。
本当に夫は長女を怒鳴りつけたことを忘れてしまったのでしょうか。
夫も長女も本当のことを言っているようだ
結局、私が2人から話を聞いて思ったのは、2人共本当のことを言っているのだということです。もしかしたら、夫は本当に裸の長女を怒鳴りつけたのに忘れているのかもしれません。
長女が何年もかけて度々思い返すことで(長女は何か嫌なことがあると、自分の意志とは関係なく思い返してしまうそうです。フラッシュバックと言うのでしょうか?)、記憶の中の事実が増強されてしまったのかもしれません。
長女は子ども時代、夢と現実の区別がつかないことがありました。一度は私が長女の靴下を捨てたことにされ、かなり長い間返して欲しいと言われ続けたのです。記憶の中で怒られた事実が増強するのもあり得ると思います。
夫が酒を飲んでいたため、こんな騒動が起きてしまいました。もし、夫の言うことが本当だったとしても、こんな誤解を受けたのは酒のせいだと思います。酒を飲んで声が大きくなった夫への恐怖心が、長女の記憶を改変したに違いないからです。
私なら酒をやめるが…
私が夫なら「じゃあ、もう当分は酒を飲まないよ」と長女に言って、これ以上の誤解を受けるのを避け、もう一度信頼関係を築こうとするでしょう。
ところが夫はどうしても酒をやめると言いません。酒を飲まないと手持ち無沙汰で、どうして良いかわからないそうです。それならば早寝をすれば、健康にも良いのではないかと思いますが、夫は酒にこだわり続けます。
ただ、酒を飲んだときは十分に言動に気をつける、なるべく私や長女と話さないようにすると言っていました。的外れにも思えますが、夫が自分から対策を講じるのは今までにはないことなので、一歩前進かもしれません。
しかし今回夫を見ていて、私は酒が怖くなりました。私は夫のように毎日飲んでいるわけではないですが(週に1回でした)、当分お酒はいいかな~、という気分になっています。夫は自分が酒を飲むことを選んでいると思っているようですが、実は逆で酒が夫を従えているように見えます。
今、夫はいつもより大人しくしています。だから私は楽ですが、実は事態は何も変わっていません。長女の気持ちはそのままですし、私からも不審の念は拭えていません。本当に夫はこのままで良いのでしょうか。