昨日、夫が春祭りに参加して不機嫌になって帰宅しました。
会計担当者が祭りを欠席、自分に負担がかかったために腹を立てたようですが、それだけでなく会計担当者が年の途中にもかかわらず、「会計を辞めたい」などと発言したことが許せなかったように見えます。
夫の気になる言葉
帰宅してからずっと文句を言っていましたが、その中で1つ気になる言葉がありました。それが「〇〇さん(会計担当者)は結局三男坊だからな~」というものでした。
我が家が住んでいる地域はかつて昔ながらの農村でした。長男は家を継ぐという理由で優遇もされましたが、その分厳しい育てられ方をしたようです。
夫の両親は早くに亡くなったために、夫は20代のころから土地の手入れや地域のお付き合いをしてきました。いずれ家を継ぐのだからと、祖母が肩代わりをすることはありませんでした。逃げることは許されなかったのです。
しかし、そんな事情を夫の弟たちは知るはずもなく、私たちが夫の実家の敷地内に戸建住宅を建てたときには、「いいよな~、そっちは新しく家を建てて…」などと言われたのです。
言われて何年も経ってから、夫があのときは腹が立ったと言ったので、私も驚いたのです。普段、夫は自分が言ったことも人から言われたこともすぐに忘れるので…
私は夫に「でも、おばあちゃんが二世帯住宅を建てるのが嫌だって言ったんだから、仕方なかったよね~」と答えて、それで話はお終いになりました。ただ、お終いと思ったのは私だけだったようで、夫の思いはずっと変わっていなかったようです。
長男は貧乏くじ?
夫にとって次男、三男というのは長男のメリットだけを見て羨ましがる存在だったのでしょう。長男がそのメリットの陰でどんな思いをしているかを考えず、メリットを羨ましがる言葉を平気で発する次男や三男という存在に腹を立てているのかもしれません。
次男も三男も長男になったことがないからわからないことがあるでしょう。逆もまた然りで、夫は次男や三男の気持ちはわからないと思います。
わからない者同士、怒りをぶつけるならまだしも、夫は次男も三男も自分の苦労をわかっていないと密かに思っているのに、表面には出しません。そうして事あるごとに怒りを爆発させています。私にしてみればとんだとばっちりで、いい迷惑です。
次男も三男も多分、言わなければ一生わからないままです。夫も弟たちの気持ちはわからないままでしょう。このご時世、長男はドンドン増えるでしょう。そうすると、夫のように密かに心に怒りを溜めている人間がもっと増えるのでしょうか?
もう、怖くて子どもなど産めないではないかと思ってしまいますが、いかがなものでしょうか。まあ、人間の責任感は多少、生まれ順に関係あるのかもしれませんが、それだけではないでしょう。長男であっても無責任な人間もいるだろうし、三男でも責任感は十分にある人間がいると思います。
夫も嫌なことは嫌、できないと言うべきです。それで相手がどう思おうと気にしない強さも必要ではないでしょうか。これから死ぬまで夫の中には長男である怒りがくすぶり続けるのでしょうか。本当にもうたくさんです。