近所の中華料理店で夫がショックを受けました。自分が予約の電話をしたとき、座敷は使えませんと数回言われたからです。
考えてみると、我が家の近所で個人店を経営している方の中には結構アクが強い人がいました。
最初はサービス満点だと思ったが
かつて夫が飲むビールを頼んでいた酒店。ビールを1ケース頼むと、必ず2Lのペットボトル飲料をおまけにつけてくれました。
それだけではなく、手作りの白菜漬け、梅干しなどを定期的に届けてくれたし、道で会うと店主もその奥さんも、向こうから満面の笑みで近づいて挨拶をしてくれたのです。
せっかく届けてくれて文句も言えませんが、私は少しそれが重荷でした。夫の叔母からも同じものをもらっていて在庫がダブつく、という理由もありましたが、ビールを買ってそこまでおまけをもらうのが後ろめたかったのです。
別に私はビールを買うのに倍の料金を払っていたのではなく、適正な金額を支払っていました。ビールとお金を交換しているのですから、店と私の立場は同等です。それなのにやたらとものをくれようとするのが、気持ち悪いと感じたのかもしれません。
もっと驚いたのが酒店の奥さんの態度です。お客さんにはとてもにこやかですが、酒店を利用していない人にはプイっとそっぽを向いたりしていました。
それが本当にわかりやすく、私が見ている小学校の保護者会などでもプイっとやるので、やられた方はたまらないだろうな~、と思って見ていました。
酒店との関係はこうして終わった
夫のビールを頼むために嫌々その酒店を利用していましたが、ある日夫が「もう酒店を利用するのはやめる」と言い出したのです。なんでもお囃子で頼んだ日本酒がとても古くて、飲んだときに美味しくなかったとか。
それも1度ではなく2度3度とあり、最後には頼むときに「なるべく新しいお酒をお願いします」と言わなくてはならなかったそうです。すっかり信用できなくなった夫は、スーパーや量販店で新しいものを買った方が良いと思うようになりました。
今では偶然外で会ったとしても、夫に挨拶もろくにしてくれないそうですから、私はもっとしてもらえないでしょう。
個人店を利用するとき、良い関係が築ければ良いですが、そうはできないことも多々あります。個人と個人の関係なら、すぐに離れたりするのでしょうが、お店の場合はすぐに離れると良くないかな、などと考えて身動きが取れない場合もあります。
そうすると、最初から後腐れのないスーパーなどを利用したほうが良いと思うようになるのかもしれません。やはり小さな街の小さな酒店。あまりにも人への好き嫌いをあらわにするのは、自分の首を締めることになると思います。
う~ん、個人店を利用するってなかなか難しいですね。昔、スーパーが台頭してきたとき、お店の人との関わりが減って良くないという意見がありましたが、私は『あ~、良かった』と思ったものです。
あ、お店だけじゃなくて私にも問題があるのかも!どうしよう…しかし、アクが強いくらいでないと、お店を維持していくのは難しいのかもしれませんね。