今朝、こんなブログ記事を読みました。
ブログを書いているリウさんの娘さんはビルの入口辺りで立ち止まるのが苦しいそうです。理由はネズミよけとしてモスキート音が流れているから。
私と夫も聞こえない音が増えた?
モスキート音は、名前の通り蚊の羽音のような音(らしい)ですが、17000ヘルツくらいの高周波の音です。若者には不快に感じられても、私たち中高年はまったく大丈夫です。60代は10000ヘルツくらいまでしか聞き取れません。モスキート音は聞きこえないのです。
リウさんは「自分が気づいていないだけで、世の中にはいろんな音が溢れているのかと思うとちょっと怖い」とおっしゃっています。それを読んで私は夫のことを思い出しました。
昨年の夏から夫はセミの声が聞こえなくなりました。夫が真顔で「今年はセミが全然鳴かないね」と言ったときは少し怖かったです。夫がそう言った場所はホームセンターの駐車場で、側の木にはセミがたくさんいたようで、そのときは盛んに鳴いていたからです。
体温計の音も聞こえません。体温を測るといつまでも終わりの音が鳴らないと言って、毎回怒っています。
夫に比べると私の耳はよく聞こえると思っていましたが、別にそうではありませんでした。リウさんがブログに貼ってくれたサイトで調べてみると、年齢相応か少し聞こえが悪いくらいだったのです。順当に老化しているということでしょう。
聞こえていないと思うと心細いけど
聞こえていないことに気が付かなければ、それなりに生活していたのに、聞こえないとわかると急に心細いような気がしてくるのは不思議です。ただ、これも年齢を重ねていると避けられないことなのでしょう。
まあ、夫も聞こえにくくても普通に生活しているし、あまり気にしないでも良いのかもしれません。夫はもともと声が大きくて、いつも怒っているような喋り方をしていました。それが嫌でたまらない時期もありましたが、もしかすると数年前から聴力の問題があったのかもしれません。
私の聴力のことだけでなく、夫のことも受け入れていかないといけないですね。今はまだ難しいですが…つい「大声で喋るな!」と言ってしまいます。老化を受け入れて、心を穏やかに保たないといけない、なかなか年を取るのは大変ですね。
それにしても、モスキート音の存在を知ったのは私が結婚してからのことで、もう聞こえない年代になっていました(40歳に近かったと思います)。ですから、1度もモスキート音を聞いたことがありません。1度くらい「嫌な音だよね~」と言ってみたかったです。何だか残念な気もします。