誕生日のごちそうを買おうとデパートに行ったがごちそうは買えず移り変わりを感じてしまった

昨日、夫が私の誕生日だから（1日過ぎてたけど）夕食は普段買わないものを買おう、と言いました。墓参りの帰りにデパートに寄ろうと言います。

かつては栄えていたご当地デパートだが

我が家がある地域には、昔ながらのご当地デパートがあります。地域内にいくつかの支店があり、今から50年前に私が引っ越してきたころにはとても賑わっていました。『へぇ～、こっちにもちゃんとデパートがあるんだな』と子ども心に感心したことを覚えています。

ただ、近年はデパート離れが進んでいるようで、支店の中には閉店を余儀なくされたところもあったのです。

昨日、私と夫が行ったところは我が家から一番近い店で、そこでかつておこわのお弁当を買ったことがありました。それが美味しかったので、夫が買おうと提案をしてきたのです。

ところが、おこわを売っていたコーナーはがらんと空いており、どこかの屋台がほそぼそと大福餅を売っていました。おこわのコーナーだけでなく、中華弁当を売っていたコーナーも空っぽです。デパートの食品売り場全体のテナントも減り、スカスカで何だか寂しい状態になっていました。

考えてみれば、前におこわ弁当を買ってから、もう10年近く経っています。10年も経てば、移り変わりがあって当然ですが、このデパートそのものが閉店をしてしまうのか…とも思われて、何だか寂しい気持ちになりました。

目当てのものが買えないとなると、私はなかなか切り替えができません。これは年齢のせいもあるようで、夫も隣で「どうする？」と繰り返すばかりです。結局、私がファストフードを買って帰ろうと提案。

記念すべき60歳の誕生日にはファストフードを食べることとなりました（今、どこでも月見シリーズを展開していて、ちょっと楽しいですよね）。しかし、ファストフード店でも、注文にはタッチパネルを操作する必要があって、大変でした。この記事のときから、苦手意識がいっぱいです…

世の中に移り変わりがあるのは当然ですが、どうやら私や夫はそれに置いていかれそうになっているようです。まあ、それも仕方がないですね。そろそろ私（夫も）は人生の中で減速する時期になっているのでしょう。

減速して置いて行かれて、最後にはさようなら…なのだな、と思った誕生日でした。来年の誕生日には何を思っているのか、今から興味深いです。