昨日テレビを見ていたら、1985年8月に起こった日航機墜落事故についての番組をやっていました。再現映像のほか、当時のニュース映像などが流れているのを見るうちに当時の記憶が蘇ってきました。
事故当日に私が聞いた音
当時私は21歳。学校は夏休み中で自宅でのんびりとテレビを見ていたのですが、飛行機の消息が不明と伝えられた後、尋常ではない音を聞きくことになります。それは今までに聞いたこともないようなヘリコプターのプロペラ音です。1機や2機ではなかったと思います。
私が布団に入ってから音を聞いたので、時間は午後11時過ぎだったはずです。なぜ、こんなに大量のプロペラ音がするのか、理由がわかりませんでしたが、とにかく緊迫した空気を感じてなかなか寝付けなかったのを覚えています。
翌朝、母もヘリコプターのプロペラ音がすごかったと言い、さらにこんなことを言いました。
飛行機はどうやら秩父の山の方に落ちたらしいよ(実際は群馬県)。昨日の音は自衛隊のヘリコプターだったみたい。
それまでは私にとって、テレビを通して知った事件や事故はどこか遠くの他人事でした。それが急に実際のこととして私に迫ってきたのです。急にものすごく怖いと思いました。その日は友人と2人でプールに出かけたのですが、やはり日航機墜落の話題が出ました。
友人もヘリコプターのプロペラ音を聞いたと言い、それでいろいろと考えてしまい眠れなくなったそうです。あの時代を生きた人間は多分、日航機墜落について何か思いを持たずにはいられないのではないでしょうか。
飛行機事故は被害が大き過ぎる
飛行機の事故は自動車に比べて、起こる確率がうんと低いのだと聞いたことがあります。本当にそうかもしれませんが、飛行機事故は1度起こると被害があまりにも大きいです。大勢の人が同時に乗るものだからこそ、絶対に事故は起こさないという航空会社の強い意思が必要になると思います。
今年の1月に起きた日航機と海上保安庁の航空機との衝突事故では、日航機の乗客が全員無事でした。これは航空会社の強い意志の現れだったのではないでしょうか。
事故で亡くなった方はもちろんお気の毒ですが、残された家族の方、事故に遭われた方の救助をした方、事故を報道した方、多くの方が今でも事故の影響を受けていると思います。
私ですらあのプロペラ音を思うと、今でも怖いと思います。事故の記憶を持って生きていくのは大変なはずです。
もう、事故が起きないと同時に、あのときの事故に関わったすべての方の心が少しでも平安を取り戻せるように願ってやみません。あの事故のせいだけではありませんが、私はまだ1度も飛行機に乗ったことがありません。多分、これからも乗らないかな…
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