我が家の次女(28歳・引きこもり)が最近の強盗事件をとても怖がっています。
まあ、強盗に入られても気にしないという人もいないでしょうが、次女の怖がり方はちょっと極端なようにも思えます。
寝ても起きても不安
次女は家族が寝静まってから、一人でリビングで過ごすのが習慣ですが、強盗事件が取り沙汰されるようになってからは、怖くて一人でいられないと言います。私はもともと次女が一人でリビングで過ごすのには、賛成していませんでした。
我が家は私と夫は5時に起きていますから、夜中に電気を使われるとそれこそ電気代が天井知らずということに…ですから、次女にはリビングよりも、自室にいて欲しいと思っていたのです(自室の方が狭いので、多少電気代が抑えられると思う)。
起きていられないなら、早く寝れば良いと次女に言ったところ、自室でベッドに入っていると、それはそれで不安になるのだと訴えてきます。そうして、なぜ自室のドアに鍵がないのかと言ってくるのです。
確かに私たちが使っている寝室は鍵がついていますが、娘たちの部屋には鍵がありません。子ども部屋として作られているためでしょうか?次女は自分の部屋のドアにも鍵をつけたいと言うようになりました。
次女の部屋はもともと和室だったものを洋室に改装しました。現在、出入り口はドアがついているように見えますが、それは見た目だけ。形はドアでも材質はふすまと同じです。簡単に蹴破ることができそうです。鍵をつけても無意味だと思います。
それを言っても次女は納得しません。ずっと、何とか自分の部屋のドアに鍵をつける方法を考えているのです。私は次女と話をするのを止めました。大体、家の中に強盗犯が入ってきた時点でアウトです。
ガラスや雨戸を壊してでも入ってくる犯人が、部屋のドアに鍵がかかっているからと言って引き下がるとは思えません。どうしても、その部屋に入りたいとなれば、叩き壊して入ってくるでしょう。
次女が諦めずに買ったもの
話を打ち切った時点でもう私は次女の部屋のドアのことは忘れていましたが、次女は諦めたわけではありませんでした。昨日、次女宛に小さな荷物が届きました。次女はドアチェーンを買ったのです。鍵が付けられないならドアチェーンを、と考えたのでしょう。
ドアチェーンが届いたとき、ポストから出したのが夫でした。そうして「なんでこんなものを買ったんだ?!」と始まったのです(夫は次女が強盗事件を怖がっていた事も知りません)。
次女が困っているので私がとりあえず「強盗事件が怖いから、部屋に鍵をつけたいんだって」と伝えましたが、夫は納得しません。
もういい加減に外に出なよ。家にこもって考えているばかりだから、こんなものを買うんだ。ドアチェーンなんて部屋のドアにつけるのはおかしいだろ。
多分次女には私たちの言っていることが届かない
今回ばかりは夫の言う通りだと思いますが、次女はとうとう一言も返事をしませんでした。ただ、不安に囚われている人に、周りの人が「そんなことは無意味だよ。あり得ない」と言ったところで届かないのだと思います。
多分不安に囚われている人(次女)にとっては私や夫が無責任に楽観的な人間なのです。なぜわかってもらえないのか…と孤独を感じているかもしれません。
私は次女以外の引きこもりをしている人、というのを知りませんが、やはりどこか精神が健康ではないように思えます。
次女は自分で「メンタルの薬を飲んだってダメだ」と言っていますが(自分はメンタルの不調ではないと言っています)、今回私は、強い不安を和らげるための薬なら飲んだ方が良いのかな…と思いました。
どうすれば次女は囚われから解放されるのか…そう言えば、ドアチェーン、本当につけるのかな?ふすまにドアチェーン…もう、これは滑稽です。下手に部屋のドアを開かなくしてしまうと、困ることも出てくるかな、とも思うのですが。
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