価値観が同じ？似ている？

俳優の石原さとみさんが結婚を発表しましたね。暗い話題が多かったので、一気に光が差し込んだように感じた人もいたのではないでしょうか。

価値観ってなんだろう？

彼女が結婚を決めたポイントは、相手の方と価値観が似ているということでした。離婚の理由としてよくあげられるのが、価値観の違いですからこれは大切だと思います。

価値観が違うから、相手が悪い人ということはありません。例えば私の場合は、身近に宗教活動をしている人が何人かいます（日本でもっともメジャーな宗教団体だと思います）。みな、一様に良い人たちでした。

学校でPTAの役員を決めるときも、人が嫌がることを進んでやるような人たちで、困りごとがあると頼りたくなったものです。

しかし、その人たちが良い人だからといって、私自身がその宗教を信じるようになるかというとそうではなく、あまりにも宗教がらみの話を聞くと居心地が悪くなりました。

価値観が違うと一緒にいられない？

私の実家の母も宗教団体に加入していて、よく私に集まりがあるんだけど、参加しないかと言ってきました。私と同年代の女性がたくさん参加しているから、子育てのことなどいろいろと参考になると思うよ、という言葉に他意はないのだとわかっていました。

それでも、私はその団体に加入する気にはどうしてもなれなかったし、集まりに参加する気持ちにもなれませんでした。それは私にとっては価値観の違いに思われました。

たまに道ですれ違って、世間話をするくらいなら良いけれど、長い時間を一緒に過ごす気持ちにはなれない、相手も自分も決して悪くはないとき、それは価値観が違っていることが一番の原因ではないでしょうか。

「同じ」ではなく「似ている」

私が石原さとみさんの言葉で良いなと思ったのは、価値観が同じではなく、似ていると表現したことです。自分と同じ顔の人間がいないのと一緒で（双子でもわずかに違いますよね）、価値観が同じ人間がいるはずがないということを彼女はわかっているのでしょう。

そして、彼女はその価値観のわずかな違いで生じるであろう、隙間を埋める気持ちでいるのだと思います。2人がお互いの隙間を埋める気持ちで暮らしていけば、いずれ夫婦の新たな価値観が生まれるような気がします。

お互いに他人同士として生きてきた2人が新しく家庭を作り、長い年月を歩んで行こうとするとき、最初の心構えができているのは頼もしいことです。

華やかな世界で生きてきた俳優さんと会社員という組み合わせは、世間の人たちを驚かしたかもしれませんが、きっとうまく行く、そんな明るい予感でいっぱいになりました。

それにしても、朝流れ込んでくるニュース1つで、1日の始まりが明るくなるのには驚きます。聞くとはなしに聞いている朝の情報番組が、意外に私たちに影響を与えるのだと言うことも、再確認できました。

よろしくお願いします。