夫とその弟が土地買取業者と売買契約を結ぶことになりました。
もともと市街化調整区域にあり、売るのには向いていない土地だということはわかっていましたが、実際に契約に進むにあたり、さらに問題を抱えていることが判明したのです。
土地の場合も原状復帰が必須
夫の土地も弟の土地も以前人に貸していたことがあります。弟の土地はご近所に住む人に畑として、無料で貸しており、夫の土地は市内のリフォーム会社に資材置き場として貸していました(こちらは賃料をいただいていました)。
アパートなどでも、貸借契約が終わって退去することになったら、部屋の中を元の状態に戻しますよね。土地も元の状態に戻してもらわないと、その土地を売ったりするとき、地主の負担で元の状態に戻すことになります。
頭ではそれがわかっていたのですが、夫も私も契約が終了した時点では何もしなかったのです。元の状態に戻っているかどうか、しっかり確かめることもしませんでした。
弟の土地・畑として貸していたら…
畑として貸していた弟の土地。主に畑仕事をしていた女性が亡くなったので、もう畑はお返しします、と女性の夫から申し出がありました。そのときは「ああ、そうですか。残念です」と答えて、『ああ、これからはまたウチが草刈りをするようだな』と思っただけだったのです。
今になって土地買取業者から、土地売買の契約をしたら、抜根作業を行わないといけませんと言われています。抜根作業…木を根こそぎ引っこ抜くわけですが、その木は畑として貸していた女性が趣味で植えたものでした。
今はもう女性の夫も亡くなっています。事情を知らない息子夫婦に、元に戻せとも言えません。返しますと言われてすぐに、元の状態に戻してくださいと言わなかったばかりに、抜根作業の負担は我が家で負うことになってしまいました。
夫の土地にはゴミを埋められた…
夫の土地の場合は、もっと悪質な気がします。資材置き場として貸していた土地でしたが、契約終了後数年経ってから草刈りをしているときに、コンクリート片などのゴミを発見。気になって少し掘り返してみたところ、あちこちにゴミが埋められていたのです。
そのときは夫もどうして良いかわからずに問題を放置してしまいました。このままではいけないと思ったときには、すでに賃貸契約書も破棄してしまった後でした。
つまり、確実にリフォーム会社がゴミを埋めたことがわかっていながら(他のところには貸していないので…)、賃貸契約書が残っていないために、証拠もないわけです。
大体、いくらこちらが気をつけていても、埋められたゴミまではなかなか気付けないような気もしますが。
土地買取業者によれば、埋められたゴミの撤去には、土地の代金と同じくらいの金額がかかるかもしれないとのことです。それでも、ゴミを埋められた土地を後生大事に残しておいても、仕方がありません。これは夫と私が生きているうちに何とかするべきでしょう。
ずっと夫婦だけだったのも原因か?
夫の土地も弟の土地も、原状復帰ということを忘れずにいれば、もっとスムーズに売買契約ができたはずです。残念な気持ちは山々ですが、これもいい勉強をしたと思うしかないのかな…
でも、なんとなくこうも思うのです。
土地を貸してくれ、と言っている人はみな私たちよりも年上の人でした。だから、貸してくださいと言うよりは、「あんたたちもいろいろ大変だろうから、土地を借りてあげるよ。助かるでしょう?」という感じでした。
それを断りきれず、ズルズルと貸してしまい、最後はこんな状態になりました。やはり夫の両親が早く亡くなって、私たち夫婦だけだったのが関係しているのでしょうか。バカにしている、舐めているとまでは言いませんが、多少の無理は言いやすいと思われていたような気がします。
土地を貸すって、本当にリスクと表裏一体です。自分の資本は守りながら、不労所得を得るってそんなに簡単なことではありませんね。まあ、私個人の土地ではないので、あまり夫たちには言えないんですが…


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