料理の嫌なところ

生活

誰かと一緒に料理をするのが嫌いです。
例えば誰かの下ごしらえをしてくれたものを、後から自分が料理をするのはまったく構いません。
下ごしらえをしてくれて、ありがたいと思います。その逆も、問題はありません。
しかしみんなでワイワイと、料理をしなくてはならないときがあります。

女性が集まって料理をするときの、あれこれが嫌

昔なら葬式や結婚式の集まりの料理を近所の主婦が集まって作ったものでした。
私は今55歳ですが、30年ほど前は葬式の集まりの料理を手伝いに行ったものでした。
最近はそんなことはなくなった、といわれるかもしれませんが、学校のバザー、会社の懇親会、趣味のサークルの集まりなどみんなで料理をしなくてはならないことは、まったくなくなっていないのです。

まだ昔ながらの、葬式や結婚式なら、必ず船頭になってみんなをまとめる力量のある人がいました。でも今はそんな人はいなくなってしまったので、船頭を失った船はどこへ行くのか誰にもわからなくなってしまいました。みんな自分のやり方だけを押し付けあって、お互いに嫌な思いをしているのです。

何回か嫌な思いをしているうちに、料理は実はとても個人的なものなのだと気が付きました。
普段は誰にも公開しないのに(家族にも公開されないことも!)、急にバザーがあるから、懇親会があるからといって公開をしようとしても、うまくいかないのかもしれません。
そして公開することに慣れていないと、他人とのすり合わせもうまくいきませんし、自分のやり方しかわからないから、それが普通で、後はおかしいということになってしまうのでしょう。

料理には人を嫌にさせる性質がある…

自分のやり方を押し付ける人は、大抵料理に自信がある人です。そんな人は、ほかの人の事情は考えません。でも、みんながみんな同じ速度で千切りができるわけではないし、同じ料理でも家によっては作り方がちがいます。それを全部否定してしまうと、相手だけではなく、その家のことも否定することになることを、自信満々の人は理解できません。

私は料理をする人も、料理そのものも嫌いになってしまいました。普段は1人でやるにもかかわらず、料理という仕事の性質が何だか嫌になってしまったのです。

料理というのは、生きていくためにはどうしても必要ですが、その人の最もプライベートを表してしまうし、人と一緒に料理をするときには何だか嫌らしさまで出て来るような気がします。

世の中の主婦が、今日の晩ごはん作りたくない~といっているのには、実は深いわけがあるのかもしれません。単に私は、女同士のマウンティングに負けたということでしょうか。

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