宅配便で置き配(指定された場所にそのまま荷物を置いて行くこと)が通常のことになるそうです。私は専業主婦なので、宅配便くらい受け取れそうなものですが、なぜか宅配便ってトイレに入った瞬間とか、お風呂の最中に来たりしませんか?
風呂の最中に荷物が…
現在アラサーの娘たちが幼かった頃は、夕方早い時間にお風呂に入れていました。そんなときに1度玄関のチャイムが鳴ったことがありました。しかも「〇〇さ~ん、宅配便です」と言っている声が聞こえます。
今すぐに出て身体を拭いても間に合わない…、そう考えた私は居留守を使うことに。娘たちにも「ちょっと静かにして」と言って風呂場で息を潜めていました。
しばらくして『もう行ったかな』と思ったとき、風呂場の窓の隙間から「すいませ~ん、お荷物ですけど」という配送員の方の声が聞こえるではありませんか。風呂場の窓は曇りガラスですが、夏場だったため細く開けてあったのです。
もう驚いたのなんのって。風呂に入っているくらいですから、私も娘たちも全裸です。娘たちとともに窓に背を向け、必死に身体を縮こまらせながら「荷物は玄関先にでも置いておいてください」と言いました。
すると配送員の方がさらにこう言います。
「判子をもらわないといけないんですけど」
今から20年以上も前のことです。荷物を受け取ったら必ず押印する必要がありましたが、もう今さら判子を押すためだけに急いで身体を拭いて服を着る気にはなれませんでした。配送員の方の顔を見るのも嫌だったのです。
配送員の方はしつこく「後でクレームとか言われても困るから…」と言っていましたが、私は「そこに置いておいてくれればいいです。何かあったら責任は我が家にあるので、あなたには関係ないですから、大丈夫です」と言い張りました。
結局、配送員の方は根負けしたのでしょう。荷物を玄関先に置いて帰って行きました。
実家の母に言わせると
このときのことを実家の母に話したことがあります。母は仕事で毎日のように宅配便の集荷に来てもらっていたので、こんなことを言いました。
配送の仕事をしている人は、1件配達していくらって決まっているんだよ。配達先が不在なのは、大きな痛手だから、ついしつこくしちゃったんじゃないかな。別にお前の裸なんか見たくなかったと思うよ。
当時はそんなことがあるものか!と思い、腹も立ちましたが、今考えると母の説にも頷けます。当時私は配送センターにクレームの電話をしようか、とまで考えました。
配送先が不在なのは気の毒ですが、そのために風呂場の中にまで声をかけてはクレームの原因になるでしょう。配送する人、される人、どちらも不幸になってしまいます。
実は長女は今でもそのときのことを覚えていると言っています。だからどんなに暑い時期でも風呂場の窓は開けないと言っています(風呂場の窓の外は我が家の敷地内なので、人目は気にならないのですが)。
正々堂々と置き配ができるようになるなら、とても良いことだと思います。
置き配にはリスクもあるが
ただし、玄関先に置いておくだけでは持ち去りなどが心配な人もいるでしょうし、誤配送に気づきにくいかもしれません(実際に我が家でも誤配送がありました)。このような不安にどう対応するのかは、よく考える必要がありますね。
このようなリスクを考えても、1回チャイムを鳴らしても玄関に出ない場合、私は荷物を置いていってくれて全然構いません。私の場合はトイレや風呂などの用事が終われば、すぐに荷物を取りに出られるため、持ち去りについてはあまり危機感がないのかもしれませんが。
現在もインターホンで「置いておいてください」と言えば、その通りにしてもらえますが、まあ、インターホンで応答するのが面倒くさいです(いつも私がいる場所からはインターホンより玄関の方が近いです)。それくらいなら無理して玄関に出ちゃえ、ということになります。
だから基本が置き配になるのはとても意味があるように思いますが、どんなものでしょうか。


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