毎年、お盆やお彼岸が来るたびにお墓のこと、お寺のことを考えているせいか、ブログ村でブログを読んでいるときも、「墓じまい」とか「檀家制度」などという単語に敏感に反応してしまいます。
そんな中で今の私とよく似た状況の方を見つけました。72歳の男性・こういちさんです。
墓じまいに反対されているが
こういちさんの実家も我が家と同じく、地区の共同墓地にお墓を持っていますが、周りのお墓は次々と墓じまいをしているとのこと。このままでは残された数少ない家で、広い共同墓地すべての管理をしなくてはいけないかもしれないという危機感まで持っているのです。
現在、お墓の管理は近所に住んでいる妹さんが夫婦で担っているようですが、それも段々と負担になってきているようです。こういちさんは共同墓地のお墓は墓じまいをして、ご自分が住んでいる土地にお骨を持ってきたいと考えていますが、それに反対しているのがこういちさんのお母様です。
墓石を建ててからまだ10年くらいしか経っていないため、お母様は多分もったいないと感じているのでしょう。確かに、墓石はそう安いものではありませんから、気持ちはわかります。
我が家でも10数年前に、お墓の周りを囲んでいる手すり(?)をわざわざ修理しました。我が家のお墓は石段を上ったところにあるため、ほかの家のお墓よりも高い場所にあります。だから、手すりが傷んでいると危ないと夫が言いだしたわけです。
当時、親戚にはお年寄りが多く、そんな人たちがお参りのときにケガをしたら後味が悪い…とまで言われると、私もああそうですか、と言うしかありません。心の中ではもったいないな~、と思っていましたよ。
面倒を見る人の傍に移すのが良い
石でできた手すりとお墓の敷地内の砂利を取り換えて、200万円近い出費だったのです。それを今になって、夫があんなことしなければ良かった…あんな大金を払うことはなかった、と言い出しました。
夫は今、墓じまいの予定がなくても後悔しているのですから、墓石を建ててすぐに墓じまいには納得がいかないのかもしれません。
ただ、自分で管理できない以上、最終的にはお母様もこういちさんの言葉を受け入れるしかないでしょう。現在お墓の管理をしている妹さんも、結婚しているわけですから、嫁ぎ先と実家の2つのお墓の管理をしていることになります。
それでは余りにも負担が大きいでしょう。墓じまいをした後は、長男がお墓(になるかどうかはわかりませんが)の面倒を見てくれるわけです。お母様としては先祖の霊、つまりお骨を違う土地に移すことに抵抗を感じるかもしれませんが、それは一時のこと。
最終的にはお母様にとっても、一番心強い、良い結末なのではないでしょうか。
どうすれば良いのか、誰か教えて!
私と似た状況の人がいて、とても嬉しくなりましたが、こういちさんのブログを読んで、考えさせられることもありました。みんなが墓じまいをしたら、共同墓地はどうなるのか…今までは考えたこともありませんでした。
我が家はこれから先ずっと現在の家で生活することになるでしょう。ですから、共同墓地を使っているご近所さんとは付き合いが続きます。自分がラクになることも大切ですが、ご近所さんたちがどう思うのかも大切にしないといけないな、と気が付きました。
難しいことだとは思いますが、みんなが揃ってラクになれる方法があると良いですね。まあ、墓石を建てるときは、まさかこんな時代がやってくるとは誰も考えていなかったのでしょう。
現在お年寄りと言われている人たちは、お墓の面倒を見る人がいなくなるなんて、考えたこともなかったでしょう。みんな無条件に子孫ができて、子孫のうちの誰かがお墓の面倒を見てくれると思っていたに違いありません。
時代は変わってしまい、子孫はほとんど増えず、数少ない子孫に負担が集中することになってしまいました。
何とか新しい道を見つけないと、みんなが不幸になってしまいます。墓じまいをせずにいたって、草ぼうぼう、墓石がボロボロではやはり周りの迷惑になりますよね。本当にどうすれば一番良い選択になるのか、誰かに教えてほしいくらいですが、そういうわけにもいきません。
こういちさんの墓じまいのその後を、ぜひ知りたいと思っています。新たなお墓を作ってしまうと、それを管理する人が必要になるので、ここはやっぱり樹木葬がいいかな~、と思うのですが、どうでしょうか?


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