静岡県伊東市市長の学歴詐称問題。伊東市長が卒業した学校が偶然私の母校なので、何となく気になっていました。
市長は当初、速やかに辞任してやり直し選挙に出馬すると言っていました。この発言もいかがなものかと思いましたが(嘘をついたのだから出馬しない方が良いでしょう)、昨日行った会見では、辞任をしないとう発言が…なんでも公約を実行したいから、ということのようです。
同級生がお遊びで作った卒業証書?
なぜ嘘をつくに至ったのかをすべて説明して、謝罪でもしたのであれば、そのまま市長でいるのも良いと思いますが、まるで説明せずに続投というのは私が伊東市民であれば納得できないです。
自分が大学を除籍になったことを認め、所持している卒業証書が本物であるか否かをはっきりとさせることは最低限必要ではないでしょうか。報道によれば、卒業証書は同級生がお遊びで作ったものだということです。
一緒に卒業できない市長(そのときは市長じゃないけど)をかわいそうに思った同級生が用意したそうです。この話が本当なら、こんな使い方をされて同級生の方々はどう思うのでしょうか。好意を無にされたような気がしないでしょうか?
下手をすると私文書偽造罪の片棒を担ぐことになるかもしれません。同級生の方々がかわいそう、と思うとともに、そういうものはいくらお遊びとは言え、軽々しく作ってはいけないんだな…と実感しました。
卒業証書という名目でなかったら、悪用もできなかったかもしれませんね。
市長を見ていて感じる不思議
一連の報道を見聞きして感じたのですが、大学側は何も言わないんでしょうか。この人は確かに除籍になっています、と発言できないのでしょうか?もし、それができれば事態が動くかもしれません。
それにしても、市長の心中はどんなふうになっているのでしょう。会見の様子を見ていても、まるで悪びれたところがありません。この人の中では、もしかするとこの人の中では、本当に大学を卒業したことになっているのかも…と思うと、人の心の不思議さを垣間見る思いです。
そして、市長は流れるように持論を語ったかと思うと、何かずれたことを言うのも不思議です。市民から自分の言葉で話せと言う声が多かった、と言って彼女がとった行動は、隣の弁護士の言うことを、そのまま自分が話すというものでした。
いちいち弁護士が耳打ちする様子を見ていると、往年のささやき女将(2007年のことだそうです。ずいぶん昔ですね)を思い出してしまったのは、私だけではないでしょう。市民が言っているのは、そういうことではないのに。ちゃんと自分で事の顛末を話せ、という意味だと私は思います。
市政に学歴は関係ない、これは本当にその通りですが、関係ないからといって、偽って良いということではありません。最初から正直に申告していれば、それこそ市のために尽くしてくれた市長には、学歴など関係なかった、と誰もが思ったはずです。
それを偽り(大学を卒業したと言ったこと)を偽り(卒業していないとは知らなかったと言ったこと)で隠すようなことをするから、問題が大きくなってしまったのです。一体、今何が問題になっているのか、市長はわかっていないのかもしれません。それもまた、私には不思議でなりません。
市長と市民側がずれたまま時が経つなら、なかなか事態は収束しないかもしれない…と不安にもなりますが、伊東市民の皆さんや市長の同級生だった皆さんにとって、この件がより良い解決をしますよう、お祈りしています。


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