昨日、久しぶりに夫とファストフード店に行った時のことです。
2人でカウンターに並んで注文をしていたのですが、夫(62歳)は対応してくれた若い女性の店員さんの言うことがまったく聞き取れませんでした。
聞き取れないと意地になる?
店員さんが何を言っても夫は「え?何?」という言葉しか発しません。誰が見ても聞こえていないんだな、とわかる状態だったので、それからは私が受け答えをするようにしたのですが、夫はなぜ聞こえないのかがわからない状態。
夫はわからない状態が気持ち悪かったのでしょう。わかるまで聞き返したい、と考えているようで、店員さんが話している間、とにかくずっと「え?何?」と聞き返していました。
店員さんは確かにずっと早口だった上、マスクをしていましたから、聞き取りやすいとは言えないしゃべり方でした。ただ、私には聞き返すほどではなかったです。ちょっと高めの声だったので、夫には聞き取りにくいのかな…とは思いましたが。
注文した品ができるまでの間、夫はずっと店員さんに対して文句を言い続けていました。
「なんであんなに早口で、はっきりしない喋り方なんだ!しかもマスクまでしているんだから、聞き取りにくいったらないよ」
夫の気持ちもわかります。確かに店員さんも年を取った人に聞き取りやすいように話す、という気づかいはなかったのだと思います。しかし、店員さんに気づかいがなかったのと同じくらい、いや、もっと大きな問題だったのは夫の耳の方ではないかと思いました。
私たちの世代は周りが変わってしまったと思いがちかも
聴力が落ちるって、ある日急に特定の音が聞こえなくなるわけではありません。だから、夫には自分の聴力が落ちているという自覚がないのです。
夫は数年前から健康診断で聴力の異常を指摘されています。
夫は自分では聴力が落ちている自覚はないようです。特に耳鼻科に行こうとは考えていないことからも、大したことではないと思っているのがわかります。
だから、相手の話すことが聞き取りにくい場合、すべて相手が悪いように感じでしまうのでしょう。店員さんの話し方、接客としてはどうだかわかりませんが(確かにせかせかしていた)、少なくとも夫の話し方よりははっきりとしていました。
夫が話すことは何度聞き返してもわからないときがありますが(これは私だけが言っているのではなく、娘たちも言っている)、店員さんの話すことは別に聞き返す必要を感じませんでしたから。
この機会に、夫も話し方に気を付けて欲しいものだと思います。そして、私もいろいろと注意が必要だと実感しました。
何事につけても自分は全然変わっていないのに、周りが変わってしまったと思いがちですが、そうではないんですね。自分が変わってしまったから(つまりは老化したから)、周りに取り残されるようになったことがきっとたくさんあるのでしょう。
相手だけが悪いと思っているのと、自分にも非(非と言うのも悲しいですが)があるから…と思っているのとでは、態度もずいぶん変わってくるのではないでしょうか。自分にも非があると思っていると、きっとお互いに気持ちよく会話ができますよね。
まあ、ファストフード店には、これからもっと高齢者が訪れるようになるはずです。もう少し、ゆったりとした接客をしても良いような気もします。
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