4月12日、13日は地元神社の例大祭でした。夫は雨の中で神事に参列したり、御札を配ったりとてんやわんやでしたが、何とか無事に終わったと思い、ホッとしていたのです。
しかし、1本の電話で夫は困惑してしまいました。それは班長さんからの電話で、「ウチは喪中だから御札は要らない」と御札を返品されたというもの。御札を返品してきたのは、先月に奥さんが亡くなったばかりの男性でした。
御札は要らないと言われても…
1人残された男性の気持ちがふさぎ込んで、晴れがましいことは一切受け付けたくないと思っても不思議ではありません。ただ、私たちが住んでいる地域では御札の代金が自治会費に含まれています。年度始めに「御札は要らないよ」と断りを入れない限りは御札が届いてしまいます。
もう、目の前に御札が配られているのに、それを要らないから持って帰れと言われても、配った班長さんも困るのです。一体どこに持って帰れば良いのか…まさか捨てるわけにもいきません。私も夫も、今までにこんな話は聞いたことがありません。
奥さんを亡くした男性は御札を見るのも嫌だったようで、それを配った班長さんの家に返品しに来たとのこと。班長さんもどうしたら良いのかわからなくなり、副組長の夫に電話をしてきたわけです。
夫は「それじゃあ、ウチで預かりますから、持って来ていいですよ。袋に入れてポストに入れておいてもらっても構いません」と返事をしていました。機会があれば神職(祭りのとき以外は神社にいない)に返すそうです。
神職も驚くでしょうが、仕方がありませんね。それにしても、喪中のときに御札ってそんなにいけないものでしょうか?気になってネットで調べてみました。
喪中に御札はダメ?
調べてみると、喪中の期間は神棚には触らない方がよいそうです。喪中の期間には神棚封じをするそうです。神棚封じをする場合は50日間神棚を封印して、触らないようにします。触らないのでお供物はしないし、御札の交換もしません。
ただ、新しい御札やお守りを授与されるのは別に構わないようなので、先程の男性も、御札は受け取っておいて、喪中期間(50日間)が明けたら交換すればよかったのではないでしょうか。
まあ、傍でこんなことを言うのも余計なことですよね。きっと男性には理屈ではない何かがあったのでしょう。それでも、御札を返品すると言われた班長さんは気の毒でした。
そう言えば私も
そう言えば夫の祖母が亡くなった後、すぐに神社の秋祭りがありました。おいでと言われたのですが、私は喪中だから、と断ったっけ…
喪中だからと言った私に気の良い近所のおじさんが「鳥居をくぐらなければ、大丈夫だ。横の入口から入ればいい」と言ったのですが、『この人、何を言っているの?』とちょっとイラッときたのでした。
義理の祖母のときですらこうだったのですから(私の場合、義理の祖母の死は初めての身近な人の死でした)、配偶者が亡くなったら…それはいろいろと普通ではなくなりますよね。
男性も時間とともに元気になって、『あのときはずいぶんなことを言っちゃったな』と思うようになればそれで良いと思います。


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