未だに選択的夫婦別姓制度を導入するか否かが、度々新聞紙面を賑わせています。それを目にする度に自分が結婚したときのことを思い出します。
総務部に結婚の届けを出してすぐに、通称として旧姓を使用できるがどうしますか?と聞かれました。通称と本名を使い分けるのも面倒だと感じた私は「戸籍上の姓(つまり現在の夫の姓)を使います」と返答。
社員証も作り直した
それならば総務部までおいで願いたいと言われ、勤務を少し早く上がらせてもらい総務部がある場所まで行ったのです。確か私が勤務していたところから、都電で2駅ほど離れた場所に総務部が入っているビルがありました。
銀行の届け印などを変更するだけでも結構面倒だったのに、今度は社員証まで…。最初からこうなることはわかっていましたが、今度は時間がかかります。社員証は総務部に行ってすぐに出来上がるものではなかったため、再度取りに行く手間がありました。
私はあまりの面倒くささにイライラしました。これで帰宅が遅くなったら、夕食の支度がまた遅くなるのです。
男性も姓を変える経験が必要だ
結婚をするときには夫婦どちらの姓を選んでも構わない、とされていますが、実際には女性が夫の姓にすることがほとんどです。一度でも良いから男性も姓を変える経験をしてみて欲しいです。
自分の姓が変わると、それまでの人生を否定されたような気持ちになるとは、よく言われていることですが、それ以前に面倒なのです。様々な変更を滞りなく済ませることも面倒ですが、自分の姓が変わったと周知するのもまた面倒です。
姓を変えて、さらにこんな面倒なことがあるなら、誰でも姓を変えたくないと思うはずです。本当に夫婦どちらの姓を選んでも良いのなら、選び方にも言及して欲しいです。私は結婚当時、じゃんけんで決めたら良いと思っていました。
昔の夫はこんなことを言っていました。
いろいろと嫌な思いをしても、ゆみこねこが姓を変えてくれることに愛情を感じるし、そんなゆみこねこを大切にしようと思うよ。
つまり夫は姓を変えるのは嫌なことだと思っていて、私がそれをするのは構わないが自分は絶対にしたくないわけだ…と感じさせられました。
夫婦が自分と相手の2人です。どちらか一方にだけ嫌な思いをさせて、それを当然だと思ってはいけないのではないでしょうか。
戸籍制度から変えた方が良いかも
もう、戸籍は家族でひとつではなく、一人にひとつにすれば良いと思います。そうすれば、ひとつの戸籍に違う姓の人がいることもありません。
ひとつの戸籍に違う姓の人がいると、家族としての一体感がない、だから夫婦は同姓でなくてはならない、などという理屈は通らなくなるでしょう。
ただ、今の私は姓に対する愛着はありません。今の姓はもちろん、旧姓についてもです。どっちつかずの立場になったら(新しい姓になっても、それを自分の姓としてはなかなか認められなかった)、どっちにも愛着を感じなくなってしまったのです。
もう、姓なんてなくてもいい。私はただのゆみこねことして生きる、っていう感じです。
だから自分事としては、どっちでも良いですが、夫婦が別姓になることで、家族観とかは変わるのかな?変わるならばどう変わるのか、見てみたいと思いますが、私が生きているうちに夫婦別姓は認められますかね?


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