7月25日に塔婆を受け取り、26日に無事先祖霊を送り、本当にお盆が終了しました。毎年のことですが、今年墓地に行くと今までとは違った異変が…
供えたばかりの花が…
23日のお盆の入りに供えた花が枯れています。今までも暑い季節のこと、萎れたりすることはありました。しかし、今年は萎れた、などというかわいいものではなく、供えた花がすべてチリチリになっていたのです。
もう水を替えて何とかなる状態ではなく、供えて3日しか経っていない花を持って帰ってくることになりました。
いつもお彼岸まで花はそのままなので、片付けるのが憂うつでした。早く墓地に行かないと花立の水が腐るだろう、臭いだろう、などと考えてはいますが、なんだかんだと理由をつけて足は墓地に向かいません。
早めに片づけをしないから、余計に憂うつになるのだと思いますが、それでも私は墓地に足しげく通う気にはなかなかなれません。これは夫の実家の墓だからではなく、多分自分の実家の墓でも同じだと思います。
しかし、今回はもう花を片付けてしまったので、お彼岸まで行かなくても水が腐って悪臭を放つことはありません。これはこれでなかなか良いな、と思いました。
少しくらい萎れただけでは、夫だって花を片付けるのに賛成しなかったでしょうから。
花も生きているのに
花にはかわいそうなことをしてしまいました。今回同じ花束を3つ買って、2つは墓に供え、1つは仏壇の前に活けたのです。仏壇の前の花はまだ1つも枯れていません。家の中は日光が遮られ、エアコンも使うので温度の上昇も屋外ほどではないからでしょう。
まだ、きれいに咲いている花を見ると、それが本来の姿だと思いました。墓地でチリチリになって枯れてしまったのは、かなり異常で残酷なことだと思います。
この猛暑が続くときに、生花を人気のない墓地に供えるというのは、もう殺生に近い行為だったのかもしれません。
そういえばお盆の入りの日に、墓地で偶然ご近所さんと遭遇しましたが、花は供えていませんでした。夫は「花も供えないで行っちゃったよ。どうしたのかな?」と言っていましたが、ご近所さんは枯れるとわかっているから供えなかったのかもしれないな、と思います。
常識も変化するべき
私は今までお墓参りのときは花を供えるもの、と思ってきましたが、今と昔では気候が違っています。あまり暑いときは花を持ってこないという決断も必要だと思います(花を持ってきても、墓に手を合わせる間だけ飾って、後は持って帰れば良いかも)。
それが普通になれば、誰もがそういうものだと思うようになるでしょうから。
現に今、墓前に食べ物を供える人は減っていますよね?霊園などでも片付ける人が大変なので、食べ物をそのままにして帰らないでください、と但し書きがしてあります(個人の経験)。
我が家の墓は共同墓地にあるので、片付ける人は自分なのですが、食べ物を置いて帰ることで、動物が寄ってくる可能性があるのです。寄ってきた動物が他の家の墓に被害を与えるかもしれません。だから、食べ物はもうはなから供えないことが常識となりつつあります。
花についても、新しい常識ができても不思議ではないと思います。
チリチリになった花を見ていて思いましたが、屋根があるところにいられて、雨風、日光が遮られているって、幸せなことです。いやぁ、昨今の猛暑、恐るべしです。


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