昨日、BS放送で映画「Always続・三丁目の夕日」が放送されていました(夫が勝手にチャンネルを変えて見始めた)。これは珍しく家族揃って映画館で見た映画です。
一度見たものをまた見るのか~、と思いましたが、懐かしくて結局私も一生懸命に見てしまいました。ただ、実際に見ているとまるで記憶にないシーンが次々と出てきます。
私は本当にこの映画を見たのか、もしかすると別の映画を見たのではないかと不安になりました(Always三丁目の夕日は3作品あるため)。
本編とは関係ないことばかり覚えている…
私が一番印象に残っているのは、オープニングです。ゴジラが出てきて大暴れをするシーンですが、しょっぱなから驚きました。三丁目の夕日だと思って入ったのに、スクリーンを間違えたのかと思いました。
それから日本橋から空が見えることも。私はそんなに日本橋に行ったことはありませんが、風格のある橋の上をふさぐように首都高が通っているのは知っています。風格のある橋と無機質な高速道路の組み合わせが不思議だと思って見ていましたが、昔はこうだったんだ、と納得したのです。
ただ、映画本編については記憶があいまいで、見たことあるようなないような、微妙な気持ちになりました。夫などは「俺はこんな映画見たことない。こんなに覚えていないのはおかしいだろう」と言い出す始末。
しかし、ゴジラが出てくるオープニングシーンは「Always続・三丁目の夕日」だと思うんですよね…ネットで調べてもそう出てくるし。この映画は2007年に公開されています。18年の月日は記憶をかなりあいまいにしてしまったらしいです。
18年経っても覚えているのは大切なこと
出演している堤真一さんや薬師丸ひろ子さんは私と同い年ですが、映画の中では小学生の子どもの親です。顔を見ても大変に若い。18年ってずいぶん大きなものなのだと実感しました(当たり前)。
映画を見ながら昭和を懐かしむ(と言っても、この映画の時代では私はまだ生まれていないですが)と同時に、自分の若い時を思って懐かしい気持ちになりました。
映画とは関係ありませんが、映画が終わった後もう時間が遅いということで、帰りにスーパーに寄って晩御飯を買ったのはよく覚えています。ちょうどボージョレ・ヌーヴォーの季節で、ワインも一緒に買ったんだった。
何となく最近は記憶が荒い目のざるのようになって、どんどんこぼれていってしまうと思っていました。それが悲しいような、寂しいような気がしていたのです。実家の母も晩年「どうせすぐに忘れてしまうんだから、本は読みたくない」と言っていました。
しかし、そんな状態でもざるの目に引っかかる何かがあるわけです。その何かが自分にとって大切なことなのかもしれないな…と思いました。これからは数少ないその引っかかった何かを大切にして生きていきたいです。
ゴジラ登場にも納得
この映画の監督・山崎貴さんは後に映画「ゴジラ-1.0」の監督も務めました。賞も取りましたよね。
私としてはAlways続・三丁目の夕日にゴジラが登場したことに、すごく納得できました。ゴジラがなぜ生まれたのか(核実験の影響で生まれたらしい)を考えると、登場するなら戦後それほど経っていない時期が良いわけです。
10数年越しで納得できることもあるんですね。記憶に引っかかったものがあったこと、時間が経っても納得できたこと、この2つで昨日はちょっと良い気分になれました。自分の中に残ったことを見ていると、自分がどんなことを大切にしているのか、がわかりますよね。
これがわかると少しでも気分よく生きていく助けになるのでは?などと考えています。


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