26年前の事件の容疑者逮捕・被害者と容疑者の両方に思いをはせる…人が見る景色は違うから

もっと早く出頭すれば良かったのに 生活

26年前に発生した名古屋の主婦殺害事件。容疑者の女性が警察に出頭、逮捕されました。容疑者は被害女性の夫の同級生だったということですが、夫には思い当たるふしはなかったそうです。

ずいぶんとショッキングな事件ですが、私にはこの事件に関する記憶があまりありません。今になって、自分と同年代の方々が関係していることで、他人事ではないと思うようになりました。

容疑者にとっての理由に思いを馳せる

夫は容疑者の女性とはほとんどつながりがなかったと報道されています。それなら、なぜ夫が仕事でいない時間を見計らって、容疑者が夫の自宅を訪ねることができたのでしょうか。

容疑者の一方的な思いが募っての犯行だったのか。容疑者は高校時代、被害者の夫に毎年バレンタインチョコを贈っていたそうです。それに被害者の夫が応えることはなかったのかもしれません。

被害者の夫にとっては高校時代の小さな思い出でも、容疑者にとっては忘れられない苦い思いだったのかも…

ただ、こういう行き違いって、誰にでもあると思います。同じ1つの事実でも見る人によって、解釈が違うのは当然と言えば当然です。それがこんな惨事になってしまうとは…

この行き違いって、被害者の夫と容疑者間のものです。被害者である女性にとってはまったく関係ありません。なぜ容疑者の矛先が被害者に向かって行ってしまったのでしょうか。考えると悲しくなりますね。

容疑者のことを考えると

犯行時、被害者と容疑者は激しくもみあったようで、容疑者は手をケガしました。玄関には容疑者の血痕が残っていたのです。血痕は決して小さなものではなく、ケガがひどかったことを物語っています。

治療のために医療機関に行けば、そこで通報されるかもしれません。容疑者はじっと痛みに耐えていたのかな、と思うとなんだか切ない気持ちになりました。

容疑者も結婚して家族がいたようですから、その家族はケガに気が付かなかったのか。家族にも気づかれないように容疑者はケガを隠し通したのか。隠し事のある人生はどんなものだったのか。

次々と考えが浮かんできて、切ない気持ちは一層深くなったのです。

どうせ認めるなら、もっと早く

ただ、容疑者がもっと早く犯行を認めていたら、とも思います。被害者の夫は犯行現場となったアパートを現場保存のために、そのまま借り続けていたのです。家賃の総額は2千万円を超えています。

容疑者が犯行を認めていたら、被害者の夫はそんなことをしなくても良かったわけです。大切な家族を失い、余計な出費も余儀なくされた被害者の夫の心情を思うと、『どうせ認めるならもっと早く』と誰もが思うのではないでしょうか。

警察組織を見直した

今回、容疑者が出頭したとの報道からも、私は犯罪行為をしても逃げ得になっている人が多いのではないかと思いました(結局は容疑者が出頭するのを待つしかないのか…とも思った)。

しかし、今年の夏から容疑者が捜査線上に浮かび、数回事情を聴かれていたとのこと。DNA型の提出も求められていたそうです。やはり、いつかは裁きの日がくるんですね。

ちょっと警察組織を見直しました。これで私も少し安心して生活することができます。

ただ、容疑者が逮捕されて、罪を償うことになったとしても、本当の意味でなぜその罪を犯したのか、の理由はわからないかもしれません。だって、人間はみんな見ている景色が違うから。

被害者の夫と容疑者も見ている景色がまるで違い、話がかみ合わないのではないかと思うのです。そう考えると、生活するのが怖くなりますよね。自分の家族だって、実はわかりませんよ。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 にほんブログ村 主婦日記ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 主婦日記ブログ 子育て終了主婦へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました