逆・引き寄せの法則

我が家は築26年、キッチンには食器洗い乾燥機が付いていました。かなり音がうるさかったのですが、それなりに便利に使っていました。でも、今から9年前に壊れて、水が漏れるようになりました。

家電の修理2万円以上は悩む…

さっそく修理に来てもらったのですが、直すのに2～3万円かかると言われました。当時、すでに10年以上使っていた食洗機を大金を払って直す必要があるのか（また、壊れてしまったら、悔しいからです）、私は決断を迫られたのです。

後から単体で買って設置する食洗機とシステムキッチンに付いている食洗機では値段がまったく違います。10万円以上の開きが出るのです。当時、次女が高校受験を控えていた私は、ビルトインの食洗機の値段を知って、つい考えてしまいました。

私立の高校の入学金の足しになるな、と思った私は、この金額を払ってしまうのが、不安になりました。私は長女も次女もどうしても行きたい高校があるなら、公立でも私立でもこだわりはありませんでしたが、次女は特に行きたいところがないと言っていました。

それなら、公立の学校に行って、少しでも出費を抑えたいと欲しかったのですが、次女は特に行きたいところもない代わりに、勉強にも興味がないようでした。つまり、次女を見ていると私はどうにも不安になってしまい、食器は自分の手で洗えば良いかと、食洗機を諦めたのでした。

皿洗いに慣れた頃に受験失敗

それまで、食事が終わると休憩時間に当てていましたが、食洗機を諦めてからはもう一仕事待っていることになりました。これに再び慣れるまでは大変でした。人間は楽な方に慣れるのは早いですが、少しでも負担が増えることには、全身が抵抗するものだとわかりました。

そろそろ皿洗いにももう1度慣れてきたかな、と思った矢先、次女は公立高校の受験に失敗、私は本当に食洗機を買わずに浮かせた金額をそのまま高校に支払うことになったのです。

よく引き寄せの法則と言いますが、まさしく私は私立の高校に入学金を払う事態を引き寄せてしまったのだと思います。ちょっと胡散臭いと思っていた法則ですが、それに気がついてからは、急に身近に感じられるようになりました。

ぜひ、良いことも引き寄せたい

引き寄せの法則という言葉がなかったころも、言霊ということはよく言われていました。子どもの頃に、よくないこと（私は姉弟ケンカのついでに「お前なんか死んじゃえ！」などと言うことがありました）を口にすると親に叱られた経験は誰にでもあるでしょう。私も度々親に「縁起でもない！」と叱られたものでした。

縁起でもないというのは、本当になると困るから止めて欲しいという意味で言われていたのだと思います。それをわかって言っていたなら、昔の親はなかなか鋭かったと思います。

私はこれから、良いことも引き寄せたいと思っていますが、あまり野心的になって無理に良いことを考えても、引き寄せられないような気がしています。食洗機を諦めたときも、私は心から次女の入学金を心配していたのです。だから、良いことも心から思わなくては、引き寄せられないはずです。

そんなことを考えていると、どんなことも口にするまでに考えすぎて、疲れてしまいます。それではなかなか引き寄せも叶いませんね。

水が漏れる食洗機は、床が腐ると嫌なので、外に出してしまいました。空いたところにはペットボトルのお茶などを収納しています。食洗機はケチがついたような気がしていて、もう購入する予定はありません。

よろしくお願いします。