一度だけ占いをしてもらったことがあります。結婚する前ですから、24~5歳でした。場所は成田山新勝寺の境内です。そこには占いをする人たちの小さな店が並んでいる場所がありました。
結婚について言われたこととは
占いが好きな人たちの間では当時、成田山新勝寺というのは有名な場所だったようです。私はその中の1つに入り、手相を見てもらいました。占いをしていたのは、60代後半から70代くらいの女性で、和服姿でした。声は低めで気さくな話し方をする人でした。
当時私は今の夫と結婚するかどうかを迷っていました。恋愛相談をするつもりではありませんでしたが、なんとなく話は恋愛から結婚へと向かっていきました。占い師の女性は私にこんなことを言っていました。
あんたはわがままな性格だ。あんたが結婚しようと思っている男もわがままだから、結婚はうまく行かないよ。諦めるんだね。それから車の事故には注意しな。男の運転する車に乗っているときに、事故に遭うよ。
実は母からも言われていた
その頃、私は実家の母からも、同じようなことを言われていました。私がわがままかどうかは置いておきますが、夫が早く親を亡くして、祖母と兄弟だけで育ったことが母には危うく映ったようです。
親を早く亡くしたのが悪いというわけじゃないの。でも、〇〇くん(夫)の家庭は特別だと思う。お前がお嫁に行っても、馴染めないと思うよ。うまくいかないんじゃないかな。
母にこんなことを言われて、どうしようかと思い、つい占いをしましたが、自分より年上の女性2人に良くないと言われたことで、私は逆に踏ん切りがついたようです。結局私は夫と結婚しました。うまく行ったかどうかはわかりませんが、とりあえず離婚もせずに今までやってきて、今年は結婚30周年を迎えます。
今になってわかること
今考えると、母の言ったことにも一理あるとわかります。確かに夫たち3人兄弟は考え方が独特です。多分、親を早く亡くしたことで、いろいろと他人に言われることがあったのでしょう。それを乗り越えるために、独特の結びつきをしていると思うし、そうしなくてはやってこれなかったのだと思います。
特に夫は長男なので、なんとかして他の家と同じように、と考えてやってきたのに違いありません。今、夫は兄弟の尻拭いのようなことばかりしていますが、それは結婚する前からわかっていたことだったのです。
私も母から言われたことを、切り捨てることはできませんでした。だから30年も経った今でもハッキリと覚えているのでしょう。母から言われたことを重く受け止めていた私の気持が、占い師の女性には手に取るようにわかったのではないでしょうか。
それに結婚した当初の2人などは、どちらもわがままなものです。最初はどんなことでも(食事の習慣やお風呂の習慣など)、お互いに実家の通りにやりたいと思わないでしょうか。それが時間を経て、徐々に新しい自分たちの家庭風になっていくものだと思います。
占い師の女性の言ったことは、これから結婚しようと思っている女性なら、誰にでもある程度当てはまることだったのでしょう。
それでも占いには意味があると思う
だからといって私は占いは無駄だと言いたいわけではありません。占い師は未来のことを言ってくれるかもしれませんが、それを受け取り、実際に行動するのは自分自身です。私たちは占い師の言うことを自分のために生かすことができます。
それに、自分にまったく無関係な人の意見は時としてとても貴重です。自分と濃い関係の人は、冷静な意見を持てない場合もあるからです。だから、意見を聞くと思って、占い師のもとに出かけるのも、私は有りだと思っています。しかし、あれから私はわざわざ占い師のもとにでかけていません。
ちなみに、占い師の女性が言っていた自動車事故ですが、私は幸いにも1度も事故に遭っていません。これはちゃんと外れてくれてラッキーでした。
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