年齢を重ねて化粧に対する気持ちが変化した

美容

新聞に、読者へのアンケートが載っていました。質問は「化粧をしたいですか」というもので、回答にはいろいろな意見があり、共感できるものがたくさんありました。面倒だとか、女性だけしなくてはならないのはおかしい、などというのは私も感じたことがあります。

しかし、化粧をすることで顔色が明るくなったり、シミが隠れたりするのは嬉しいという意見もたくさんありました(これは男性からの意見でした)。化粧にはメリットもたくさんあることがわかります。

私も化粧は面倒だった

私は昔から夏になると顔が痒くなります。ついガリガリとひっかくので、化粧をしても仕方がないと思っている節がありました。

それにやはり面倒です。かつて会社員だった頃、神経質そうな男性社員から「そんなに雑な化粧ならしない方がマシだ」と言われて以来、その言葉を逃げ道にして余計に化粧をしなくなりました。

しかし、最近、化粧に対する気持ちが変わってきたと思うことがあります。安心感が芽生えてきたのです。顔に何か塗っていることで、包まれている、保護されていると感じます。

私は化粧と言っても、BBクリームやCCクリームを顔に塗り、パウダーをはたくくらいですが、それでも顔の前に一枚膜ができたように思います。そのまま顔を外気に晒すのは心もとないけど、そのたった一枚の膜が私を守っていてくれるような気がします。

化粧は顔を守ってくれる、と思うようになった

考えてみれば、体の大部分は下着や服で守られています。そのまま外気に晒されることはありませんが、顔だけは365日外気に晒されます。

現在はコロナのせいでマスクをしなくてはなりませんが、化粧はマスクよりも遙かに薄くて、顔全体を覆ってくれるし、呼吸が苦しいこともありませんから、顔を守るためには、化粧はマスクよりも優秀だと思います。

私は毎日メガネをかけて生活していますが、メガネには汚れがたくさん付着します。自分から出た皮脂などの汚れもあるかもしれませんが、空気中に漂うチリやホコリもたくさんついているように私には思えます。

普段むき出しの顔にはそれらの汚れが直につくはずです。化粧はそれらから顔を守る働きも確かにあると思います。私の娘は、花粉症の時期は化粧をしていた方が、顔が痒くならないそうです。

健康に良いか悪いかわからないけど

ただ、クリームなどが顔に直接つくことが良いのか、悪いのか、それは私には判断できません。体に悪いからという理由で、一切の化粧品を遠ざける人がいることも事実です。それでも、化粧が私を外気からそっとかばってくれる存在であることは確かです。

これから私は更に年齢を重ねていくわけですが、せいぜい化粧にかばってもらいながら、生きていきたいと思っています。現在の私の化粧も雑であることに変わりはありませんが、私の化粧は人にどう映るかではなく、自分のためにしていることなので、もうこれで良いのだと思っています。

しかし、若い頃はただ面倒なだけだった化粧が、自分を守ってくれる存在へと格上げしたのですから、自分でもビックリです。

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