今までのテレビは画面に黒い帯が出て、ジャマでたまりませんでした。黒い帯が徐々に太くなってきたため、買い替えを決定しました。新しいテレビは一層薄くなり、縁の部分も細くなりました。
新しいテレビには良いところがたくさん！
見ていると、まるで空間がそのまま切り取られているかのような気になる程、画面が美しいです。前よりも薄いテレビなのに、まるで奥行きがあるようにも感じられ、不思議な気分になります。
また、前のテレビは点けて数分立つと裏面から熱気が放出されていて、テレビの周りが暑くなりました。掃除をするときなどに、側に寄るだけで暑いと感じましたから、夏は不愉快でした。しかし今回買ったテレビにはそれがありません。
それにテレビの裏までキレイに加工されています。前のテレビは全面は今のものとあまり変わりがありませんでしたが、背面はむき出しといった感じで、ホコリも溜まりやすかったのです。
たった1つの不満とは
しかし、今回私には大きな不満があります。それはテレビの音です。以前のテレビは勝手に音が小さくなるなどのトラブルがあり、それが解消したのは嬉しかったのですが、今回のテレビはもともとの音がおかしいと思います。
何というかくぐもった音なのです。聞いていると一瞬自分の耳がおかしくなったのかと思います。何かに隔てられて届く音といった感じもします。これが私だけの意見ではなく、家族全員の意見です。ネットで調べてみると、液晶テレビの音に違和を感じる人は多いようです。
最近はあまりにテレビが薄型になりすぎたため、音を出すスピーカーが適した場所に配置できないという理由があるそうですが、同じ薄型でも以前のテレビ（プラズマテレビでした）ではここまで気になりませんでした。同じメーカーのものを購入しているのに、何だか残念な気持ちです。
画面が美しいだけに、余計に音が安っぽいというかチャチな感じがします。私は決して音質に敏感というわけではありません。普通の耳だと思います（うるさいのは嫌いですが）。その私がこうまで思うのですから、日本で多くの人がテレビの音に不満を持っていると思われます。
解決法はあるの？
もちろんテレビ本体に音を調節する機能があります。しかし、元の音質がありますから、どこをどういじろうと飛躍的に音質が改善するわけではないのです。
何とドルビーサラウンドまでありますが、ドルビーサラウンドで音がいろいろな方向から聞こえて、立体感ができたとしても、音そのものが良くないので、余計にイライラするというわけです。
ネットで調べると、テレビにスピーカーを接続して、音が出る方向を適正にするだけで聞こえ方はかなり変わるという記事をいくつか見つけました。テレビを買ったばかりなのに、また出費するのかとちょっとうんざりするような気もしますが、スピーカーの効果にかけてみても良いかもしれない、と思っているところです。
ちょっとテレビが愛おしい
見た目のために音を犠牲にせざるを得なかった液晶テレビ。我が家のような普通の家でも、大画面を楽しめるのはテレビが薄くなったからに違いありません。そう考えていると、我が家のテレビが王子様に会うために声を犠牲にした人魚姫のようにも感じられます。
あまりテレビのことを悪く言わず、でも少しでも音を良くできる工夫があれば試していきたいと思っています。
