小林亜星さんは良い生き方をしたと思う

ほろ苦い後味のドラマ テレビ

あの巨体と人懐こい笑顔が素敵だった小林亜星さんが亡くなりましたね。最近「寺内貫太郎一家」が再放送されて懐かしく思った人も多かったのではないでしょうか。

夫は夢中で見ていました。一見ドタバタのホームコメディのようでいて、貫太郎の不器用だけど誠実な生き方が描かれているドラマに引き込まれていたようです。貫太郎のような頑固親父は、今では共感されないかもしれませんし、演じられる俳優さんを見つけるのが難しそうです。

自分の個性を大切にしながら活躍を続けた

それはさておき、私は小林亜星さんの巨体をいつも気にかけていました。私の父も酒好きで(小林さんが酒好きかどうかは別ですが…)とても太っており、49歳のときに病に倒れてしまったのです。

いつか小林亜星さんが倒れるのではないか、とずっと気になっていましたが、亡くなる前の日まで普通に食事を摂り、お酒も飲んでいたということが報道されていました。

世の中には健康のために、自分を厳しく律している人もたくさんいます。食べたいもの、飲みたいものを好きなだけ摂るのではなく、制限をかけてそれをキチンと守ることが正しい生き方のように思われています。

実際私は、自分の父が病に倒れたときに、家族がいるのに無責任な生き方をしたと感じ、心配とともに怒りを覚えたものです。

でも、見たところ、小林さんは自分を厳しく律していたわけではなかったようです。「寺内貫太郎一家2」のときには、少し痩せたようですが、亡くなる前にはまた立派な体格をしていました。小林さんは無理に世間の価値観に合わせずに、自分の個性を大切にしていたのでしょう。

人間がコントロールできることはほんの僅か

「寺内貫太郎一家」は随分と前のドラマでしたから、出演者はかなり亡くなってしまいました。西城秀樹さんなどは、とても早い死だったと思います。しかし小林さんは88歳という年齢までお元気でした(2019年のインタビューではとてもお元気そうでした)。こんなことを言っては失礼ですが、私にはそれがとても意外でした。

先程も書いた通り、私は小林さんが最初に健康を害して倒れてしまうと思っていたのです。

もしかすると、健康とか寿命というのは、自分でコントロールできるのはほんの僅かの部分だけで、無理に自分の思い通りにしようと、力を入れて生きるよりは、自分に与えられたもので満足しながら生きる方が、幸せな人生を送れるのかもしれません。

大きな身体のまま活躍した小林さんは、個性を大切にしながら人生を楽しむことを教えてくれたし、自分が普通の範囲からはみ出している不安を持つ人たちには、希望を与えてくれたのだと思います。

私も見習いたい

自分が子どもの頃に楽しんだドラマや歌を届けてくれた人たちが、最近ドンドン亡くなっています。自分の年令を考えるとそれは仕方のないことですが、やはり寂しさを感じずにはいられません。

こういうことを繰り返しているうちに、自分の順番が回ってくるのかな~、などと思います。

自分の年上も同級生もみんな死んでしまって、私だけが取り残されちゃったよ。一人ひとり減っていくのを見ているのは辛いね~。

夫の祖母もよくこんなことを言っていました。でも、順番が回ってこない人はこの世に1人もいません。順番が回ってくるその日まで、私は小林さんを見習って生きていきたいです。小林さんが良い生き方をしたからこそ、小林さんが出演するドラマが心に残り、小林さんの作った詩が心を癒やしてくれたのではないでしょうか。

あんな活躍をするのは無理でも、娘たちや夫の心に温かな思い出を残したいです。今は父の生き方だって、もっと認めてあげれば良かったと思っています(母はとても苦労させられましたが…)。

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