私は若い頃から度々空耳がありました。どうも私はストレスに弱いのか、子どもが生まれた直後に1人でお風呂に入っていると、シャワーの音に紛れて泣き声が聞こえるようになりました。
ストレスやプレッシャーが空耳の原因だった?
当時、私は子どもが泣くと切羽詰まった気持ちになっていたため、極端に子どもが泣くということを気にしていたのだと思います。
空耳では電話の音が聞こえるというのも、よくありました。これは玄関のチャイムが鳴ったり、電話が鳴ったりしたときに私が出られないと、必ず夫に「何してたの?」と聞かれたせいだと思います。
夫にはそんなつもりはなくても、私は自分で自分に専業主婦だから来客や電話には必ず応答しなくては、というプレッシャーをかけてしまったのでしょう。子どもたちが成長し、自分も主婦業に慣れるに従い、空耳の頻度はかなり少なくなったので、自分でも空耳については忘れていました。
最近になってリアルな空耳が復活
しかし、最近になって空耳が復活してきたのです。私はもともと早朝覚醒をする傾向があります。明け方4時頃に目を覚ますと、玄関のチャイムの音が聞こえます。
今朝も聞こえました。一瞬とても怖いです。一体誰だろう、こんな時間に何かあったのか、とどうしても考えてしまいますが、その前後の足音がまったくしないこと(我が家では門から玄関まで砂利を敷き詰めているので、足音がまったくしないことはありません)と、もう何回も同じ経験をしていることで、空耳だろうと判断しています。
一応朝起きたときに、インターホンをチェックしますが、誰かが訪ねてきた形跡はありません。シャワーなどの音に紛れて、泣き声が聞こえるのは説明がつくそうです。人は気にしている音を探そうとする習性があるからです。私の場合なら、シャワーの音の中に自分が気にしている赤ちゃんの鳴き声をわざわざ探して、似ている音を拾っているわけです。
ですが、私がチャイムの音を聞く明け方、辺りは静まり返っています。私はなぜチャイムの音をわざわざ脳内で作り出すのか不思議で仕方がありません。
空耳は加齢のせい
私は耳鳴りと同様、空耳も聴力の衰えが関係しているのではないかと思っています。外の音が聞こえにくくなる分、自分の中の音が聞こえてしまうのが耳鳴りです。空耳は自分の気持ちに応じた音を作ってしまっているのではないかと思うのです。
すると空耳は加齢のせい、ということになります。この加齢が気になってくるのが、更年期ではないかと思います。また、更年期障害の症状の1つとして耳鳴りは有名です。空耳だって起こるかもしれません。
更年期障害の耳鳴りは治るそうですから、もしかすると私の空耳も治るかもしれないと思います。しかし、それも一時のことでしょう。
加齢とともに聴力が衰えるのは仕方がありません。だから年をとると耳鳴りが多くなるのです。いずれは私も空耳と正面から向かい合わなくてはならないはずです。
しかし、明け方に玄関のチャイムが鳴るのは、空耳でも怖いですが、もし本当ならもっと怖いです。できれば他の音になると良いのですが…