今日ふと思ったのですが、きょうだいは同じ家に住んでいても、話をする必要がありません。話をしなくても生活に差し支えはありません。
ケンカすらできない関係?
我が家の長女と次女も、以前トラブルになりましたが、そのときでさえ直接話はしていないのです。
2人とも私に言ってくるので、私が間に立って右往左往していました。今から考えると、2人とも良い年だし、自分たちで話し合いなさいと私が言うべきでした(ただ、2人とも感情的になって大泣きをしていたので、ちゃんと話し合えたかは疑問です)。
多分2人は、私が生きている限りは私を間に挟もうとするでしょう。長女を見ていると、次女から悪感情を持たれているかもしれないと思っているように感じます。そんな相手にあえて向かい合うのは、私でも嫌だと思うので今は何も言いません。
次女にしても、ほとんど同年代の人間とは向かい合う機会がありませんから、長女に対しても逃げ腰になっているように見えます。これも一生このままだと困るとは思いますが、自分から向かい合おうとする気持ちがなければ、私が長女と話すように諭したところで、嫌がらせになってしまうような気がするのです。
私にも身に覚えが
私自身、実家にいた頃から弟とは話をしませんでした。男女だからということもあったと思いますが、男女のきょうだいでも、仲が良い人たちは私の周りにいくらでもいました。
今考えると、母はずいぶんそれを気に病んでいたと思います。しかし、話をしなくても差し支えはないし、ずっと話をしないでいると、相手が好きか嫌いなど関係なく、何を話せば良いのかわからなくなってしまったのです。
女同士なら仲良しかと思ったけど
我が家のご近所に住む親戚の女性は、やはり2人姉妹です。妹が里帰りをするたびに仲良さそうに話している姿が印象的でした。「やっぱり女同士だと、ずっと仲が良かったの?」こう尋ねてみたことがありました。答えは意外なものでした。
ううん、2人とも実家にいた頃は、ろくに話もしなかったよ。やっぱりお互いに結婚してたまにしか会わなくなってから、仲良くなったかな~。
結局、きょうだいと言えども、最初から良好な関係を築くのは難しいようです。私と弟が長年のブランクを超えて、再び関わりを持つようになったのは、母が病に倒れてからでした。話をせざるを得なかったというところです。
母は生前エンディングノートを作っていましたが、それにまで『たった2人きりのきょうだいです。仲良くしてください』と書いていました。母の病気と死が私と弟を近づけたのは、皮肉な話です。
これからがちょっと楽しみ
いまだに話をしない長女と次女を見ていると、私も母同様気になっていろいろと考えてしまいます。しかし、私が死んでこの家からいなくなったら、何かが変わるかもしれないと考えると、少しワクワクするのもまた事実です。
私は母のように2人をくっつけるのりしろの役割ができるでしょうか?できると良いな、と思っています。