離婚しても縁は切れない

離婚しても縁は切れない 生活

神田沙也加さんが亡くなり、ご両親である神田正輝さんと松田聖子さんが、2人で報道陣に対して挨拶をする場面が見受けられました。2人揃った姿を見るのは久しぶりだと思ったら、19年ぶりのことだそうです。

離婚したら、そこで関係は終了?

私は親子やきょうだいの縁は切れなくても、結婚で夫婦になった関係は離婚したら終わりだと思っていました。それからの関係は自分の気持ちひとつで決まると考えていたのです。

自分がどこかで繋がり続けたいと思うならそれで良いし、まったく関係を絶ってしまっても、それはそれで構わないと思っていました。しかし、今回のことを見ていて、それは間違いだったのだと気づきました。

離婚をしても子どもがいるなら父であること、母であることは変わりようがありません。今回のように子どもが亡くなってしまったら、それを弔うのは父と母の役目になります。父と母はいくら結婚生活が破綻していても、手を携えてそれをやらなくてはならないでしょう。

子はかすがい

結婚して子どもが生まれたら、父と母としての役目が生まれて、それは一生続くのかもしれません。役目が一生続くから、子はかすがい、などと言うのかもしれません。テレビカメラの前で久しぶりに並んでいる姿を見て、それをしみじみと感じました。

結婚、いや、父や母という立場は仕事のようにもうこれでお終い、ということはなく、それはきっと松田聖子さんでも、私でも、誰でも同じなのだと思います。

そんなことを考えていると、何だか怖くなってきました。結婚して子どもを生むなんて、すごく覚悟のいることだと、今更ながら思えてきたのです。一生、背負っていかなくてはならないことに挑む覚悟が私にはあったでしょうか?

誰でもするものだから、早くしないといけないからと結婚していなかっただろうか、と不安にかられます。そして普段は隠していますが、多分、その不安は的中しています。

他人事ではないけれど、覚悟もできない

神田正輝さんと松田聖子さんは、これから自分たちの命がなくなる日まで、沙也加さんの死を背負っていかなくてはなりません。これから先はきっと長い日々だと思います。

2人が離婚してからすでに25年が経っています。結婚生活は10年あまりでしたから、離婚してからの方が遥かに長い年月です。それでも、2人は再び同じ場所に立っています。私にとっては皮肉なような、不思議なような、なんとも言えない思いを抱かせる出来事でした。

しかし、これは誰にとっても他人事ではありません。誰でも明日のことはわかりません。基本的に明日の命が保証されている人は誰もいないのです。誰でも神田さんたちと同じ立場にならないとは限りません。

人は皆、幸せになりたいと思って生きているはずです。一体何のために結婚したり、子どもを生んだりするんだろう、と思いますが、答えはそう簡単には出ないでしょう。いろいろ考えてしまって、今私は、娘たちにも早く結婚して欲しいなどとは思えなくなっています。

にほんブログ村 主婦日記ブログ 子育て終了主婦へ PVアクセスランキング にほんブログ村

よろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました