私、毒を吐きました

人間の毒 家族

昨日の昼過ぎ、次女が私にこんな話をしました。派遣社員の20代男性が自分の勤務先の製薬会社の倉庫に放火、倉庫は全焼して、全国に発送予定だった薬が届かず、病院で薬が出せない事態に陥りそうだというのです。

この話を聞いた私は、次女に毒を吐きました。

放火した男性の気持ちがわかる次女

次女は引きこもりになる前のほんの短期間ですが、工場のライン業務に就いていたことがあります。工場や倉庫で働いていると、たまにすごく嫌になることがあるんだ、と言っていたこともあります。次女は放火してしまった男性の気持ちがわかるような気がしたのでしょう。

工場や倉庫での作業もできない、かと言って大学に通って別の職業に就くのもままならない、自分には何もできないし、何の適性があるのかもわからない、八方塞がりだと次女は思っているようです。

「私が一生懸命外で働くよりも、生活保護をもらった方が効率が良い気がする」というのも昨日言っていました。こんな状態では精神状態も悪くて当然という言い方をしていたので、私はつい、こんなことを言い返してしまいました。

精神状態が悪いのは、大変だと思うけど、周りで見ている人も大変なんだよ。そのうち、周りの人たちも精神状態が悪くなるだろうね。ウチもどうなるかわからないよ。私だって、いつおかしくなるかもしれないよ。

でも、家族の気持ちはわからない次女

次女の言葉を聞いていると、何もかもうまくいかないのは自分が人よりも劣っているからだそうです。性格も頭の中も、容姿も能力もすべてが劣っていて自信がないから、八方塞がりになるのだそうですが、それではそんな人間を生み出した私と夫はどうなのでしょうか。

劣った人間同士が子どもなんか生むな、と私は次女から罵られているような気持ちになりました。次女が自己卑下をするたびに、私がとても辛いのだということを今まで何度もわかってもらおうとしてきましたが、まったくダメでした。

私の精神状態は、悪くなり、結果として次女に毒を吐くことになったのです。

私からの毒を認めて欲しい

別に私は怒鳴り散らしたわけでもないし、ごく普通の話し方で次女に話しましたが、次女は私の言葉の毒に気がついたように思います。きっと気がついてもそれを認めようとしないでしょう。

今まではいつか次女が自分で気がついて就職や結婚をしたとき、自分が発していた言葉の重さに気がついてくれると思っていました。しかし、もう次女が引きこもって5年目になります。そんな日がいつ来るかわからないし、もしかすると来ないのかもしれないと思うようになりました。

私と夫は自分の生んだ子どもですから、それでも仕方がないと思いますが、長女はどうなるだろうかと考えてしまいます。いつも自分だけが不幸で自分だけが被害者の次女は、長女の部屋からの音がうるさいと、いきなり床や壁を殴りつけるようなことをしていました。長女はそれをじっと我慢していたのです。

よくよく話を聞くと、長女にも改めるべき点がありましたが、それでも口で言えば良いことを、いきなり力でわからせようとする次女には胸が痛みました。もし同じことをアパートの部屋同士でやったら、警察に通報されても仕方がないのです。

みんなも心があって、傷つくことをわかって欲しい

世の中にはいろいろな人がいて、みんながみんな普通の会社員として生きていくことは不可能だと私も思います。次女のように外に出られない人がいても良いでしょう。私だって孤独な専業主婦で、似たようなものかもしれません。しかし、外に出られない人に誰かが遠慮して生活しなくはいけない、というのは絶対におかしいと私は思います。

もし、聴覚過敏などでどうしても家族と暮らすのが難しいなら、自分が出ていけるように行動を起こすべきです。そのために相談になら乗る人がいくらでもいるでしょう。

私は正直言って、毒を吐く自分が正しいのかわかりませんし、嫌だなあとも思います。でも、こういうことを思う人間もいるのだということを次女にわかって欲しいと思うし、将来私と夫がいなくなったときのことを考えると、やはり自分の思っていることを言わなくては、と思えてきます。

だから、きっとまた私は毒を吐きます。

何か、自分で自分が嫌になってきました。私がいなければ、いないで次女は何とかやっていけるような気がします。私がいるから、次女は私だけに話をして、他の人に心を閉ざしているのではないかと思うときがあるのです。やはり私の精神状態はあまり良くないのかもしれませんね。

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