無事に帰ってきてよかった

家族

大阪で行方不明になっていた小学6年生の女の子が、昨日無事に保護されました。保護されたのは栃木県でした。一体どういうことなのでしょうか。

もう知っている人だから、ついて行ったの?

昨日の夕方から、女の子が保護されたという報道が各テレビ局で一斉に行われました。
女の子は無職の35歳男性とSNSを通じて知り合い、栃木県の自宅まで連れて行かれ、そのまま1周間が経過してしまったようです。

SNSで、男性は家にいる女子中学生の話し相手になって欲しいといっていたそうです。女の子は、女子中学生がかわいそうになって、話し相手を引き受けるつもりだったのでしょうか。
でも、男性の自宅に到着した途端に、携帯電話は取り上げられ、家族に連絡することもできなくなったそうですから、これは軟禁でしょう。

大阪でもさまざまな捜査が行われていましたが、有力な手がかりは出てきませんでした。結局栃木に来てから6日目、女の子が自分で逃げ出して、初めて事件が動き出しました。
危ないことがないように、大人が子どもを守ってあげるのが大切だと私たちは考えていますが、この事件で見る限り、自分の力で危機から逃げ出す方が大切なことのようです。女の子も自力で逃げなければ、まだ手がかりが何もないままだったかもしれません。

本当に危機を回避するために

今回保護された女の子はスマホを持っていましたが、このためドンドン世界が広がっていき、35歳の男性ともつながりを持ってしまったのでしょう。無限にも思えるスマホによる人と人との結びつきを親はすべて監視することは不可能です。大人が子どもを守るのは、もちろん大切ですが、子どもが危機を回避できる能力を高めてあげる方が、効率がよくて確実な方法だと思います。

危機回避能力を高めるためには、まずい、おかしいと思ったら、逃げ出すことを徹底して子どもに教えることだと私は思います。そして逃げ出したら、誰でもよいから、助けを求めるように教えて下さい。1人がダメでも、次の誰かに助けを求めることまで教えて下さい。

朝霞の女子中学生が監禁された事件では、助けを求めた相手が「今忙しいから」と拒絶したため、女子中学生は落胆して、自分を監禁した容疑者の家に戻ってしまい、事件の解決が遅れてしまいました。助けを求める相手は1人だけと決まっているわけではありません。

逃げることは、実は勇気が要ることです。人間は環境が変わることを嫌います。危なくてもその場に留まりたいと思うのが人間です。それを徹底的に否定して、逃げることを教え、実行できるように覚え込ませることが子どもには必要なのではないでしょうか。

ちゃんと家に帰るために

子どもがスマホを持つ場合、防犯対策として持っている面が大きいでしょう。でも、防犯対策をすべてスマホに担ってもらうわけにはいきません。今回のように取り上げられて電源を切られたら、何の役にも立ちません。

本当はおかしなことを考える大人がいなくなれば一番よいのですが、なかなかそれは実現しないでしょう。それなら自分で防犯対策をするしかありません。山梨県道志村のキャンプ場で行方不明になった女の子も、自分で逃げ出すチャンスがあれば、と思います。

昨夜のニュース番組で、ビートたけしさんがまだ1人見つかっていないから、早く事件が動くとよい、といっていました。日本中で同じことを考えている人がきっとたくさんいます。
世の中の家に帰りたい人が、早く無事に帰れることを願ってやみません。

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