24歳の男性が誤って振り込まれた4630万円の給付金を使い果たしてしまったと言っている事件について、いろいろな人がブログで自分なりの意見を述べています。どれも大変興味深いのですが、私が感心したのは次の記事です。
記事を書いているのは「のりすけ」さん。おそらく女性です。記事中でのりすけさんは自分なら押し貸し詐欺の可能性も視野に入れて、警察に相談すると言っています。私は初めて押し貸し詐欺というものを知りました。
押し貸し詐欺って何?
押し貸し詐欺とは、ヤミ金融業者などの貸す側がある人物(貸してと頼んだ覚えがない人であってもターゲットになるそうです)の口座にお金を振り込み、後日違法な金利とともに返還を請求するという詐欺の一手法です。自分で対処するのは難しいため、警察に相談することが必要になります。
なるほど、もし身に覚えがないお金を勝手に使ってしまったとしたら、後ろめたくて違法な金利であっても相手の言うことを聞いてしまうかもしれません。詐欺というのは、どれも大変うまくできていると感心してしまいます。
ただし、4630万円というのはあまりに高額で、これをちょっと使ってやろうと思う人がそんなにいるかどうかは疑問なのですが…
またもや疑問が出てきた
この記事を読んでいる間に、また疑問が出てきてしまいました。給付金を誤送金されたのが4月8日、4月18日まで男性は出金をし続け、最終的に町から返還要請を受けたのが確か4月21日です。まるで男性は21日までに、給付金を使い切ってやれと思っているかのような行動です。
また、なぜ町側は21日まで返還を要請しなかったのでしょうか。阿武町というところは、性善説に基づいて皆が行動しているのでしょうか。お金を返してくれと言ったら、必ず返してくれるはずだと思っていたのかもしれませんね。そして、多額だったために、すぐに使われてしまう恐れはないと思ったのかもしれません。
誤送金というのは普通の生活をしていてもあることです。これは聞いた話なので、信ぴょう性があるかはわかりませんが、間違って入金したお金を返還するかどうかは、入金された側の善意によるそうです。金融機関がお願いして返してもらえることもありますが、入金された側が返さない、と言ったらそれまでだそうです。その話を聞いてから、私は振り込みをする際、一層気をつけるようになったのです。
私がもし誤送金をしてしまった張本人なら、もう居ても立っても居られないと思います。2週間近くも待っていられません。誤送金をしてしまったと判明したら、すぐにでも対処をしないと夜も眠れなくなってしまうでしょう。
学べて良かったと思う
いろいろとわからないことの多い事件ですが、一つだけはっきりしているのは、お金が戻ってくる確率は非常に低いということです。当の男性は少しずつでも返したい、と言っているそうですが、そんなのは当てになりません。その気持が本当にあるなら、最初から他人のお金を使い込まないのではないでしょうか。
とりあえず見に覚えのない入金があったときは、気をつけるべきということはこの事件から学べたと思います。まだ24歳の男性はこれから先の人生が狂ってしまいました。そして、詐欺の可能性もあるわけですから、私も本当に気を付けたいと思います。
そして、届くかどうかはわかりませんが、お礼の気持を伝えたいです。のりすけさん、有意義な記事をありがとうございました。