橋本病などの治療のために、近所の内科医院に月に1度通院をしているのですが、この4月から少し変化がありました。まず医師がマスクを外しました。私は昨年の8月から通院をしていますが、医師の顔を直に見たのは初めてです。
変化に心が明るくなったが、依然として変わらないことも
また、診察中に聴診器を当てられました。聴診器を当てられたのは数年ぶりです。先代の医師(現在お世話になっている医師の父親)の診察を受けて以来のことですから、ずいぶん久しぶりだな~、と感慨深いものすら感じたのです。滅多に内科で診察を受けないうちにコロナ禍に突入してしまったのです。
しかし、相変わらず待合室に入る前には、手の消毒と検温をしなくてはなりませんし、マスクも外せません。これは自分の身を守るためでもあるので仕方がありません。
実は待合室に入る前、偶然知り合いの姿を見かけました。車の中から降りてこないな、と思っていたらどうやら発熱をしているようでした。看護師さんと話している内容が聞こえてきましたが、熱が上がったり下がったりすると言っており、辛そうにしていました。
私が診察を終えて、調剤薬局でしばらく待っていると看護師さんがこんなことを言いました。
〇〇さん(知り合いの名前)もう気分が悪くて待っていられないと言っています。お薬、急いでもらえませんか?
自分がコロナになったときを思い出して…
知り合いというのは70代後半の男性です。思わず自分がコロナになったときのことを思い出しましたが、きっと知り合いの方が年齢の分、私よりもずっと辛いのではないかと思いました。コロナは厳然として存在している、こう思うと心が重くなるのを感じました。
薬不足も相変わらず続いているようです。調剤薬局でも薬剤師さんが「咽頭炎や気管支炎のときに処方されるカルボシステインという薬が在庫切れで…」と誤っているのを目撃しました。くすりを必要としている人が減っていないということなのでしょう。
何だか心が重くなることばかりですが、知り合いが早く回復することを願うばかりです。彼(彼の妻もですが)は、道で会って挨拶するくらいの私にもいつもにこやか、昔からの古い付き合いのように接してくれる心優しい人です。心優しい人が苦しい思いをするのだと思うだけで、私も辛くなってしまいます。