久しぶりに大きな揺れ日本海側を襲った地震に母のことを思い出だす

昨日の地震は久しぶりに大きくて、驚きました。テレビをつけると報道はすべて地震のこと。被害の大きさがわかってくると、改めて恐ろしさを感じます。

昨日の地震で思い出したこと

報道を見聞きしていたら、中越地震のことを思い出しました。私の母は新潟県南魚沼市の出身です。地震発生時は、たまたま同じ市内の我が家に遊びに来ていたのです。

帰り道でバスに乗ろうとしていたときに、大きく地面が揺れて地震を感じた母は、自宅に帰りついたときに、報道で自分の故郷の状態を知ることになりました。

高校卒業と同時に上京した母は、中越地震の発生時、既に故郷を出て50年が過ぎていたわけです。それでも、地震に痛めつけられた故郷を思うと、母の心は暗く沈んでいったのだと思います。しばらくは、かなり言葉少なになっていたのを今もはっきりと覚えています。

今、こんなことを書いて何になるのかという思いもありますが、離れていてもその場所やそこに住む人々のことを、思っている人がいることをわかっていただきたいな、と思ったのです。

一人ひとりの思いは小さくても、集まれば大きな力になるかもしれません。少なくともあのときの母は、中越地震を自分のこととして捉えていました。

本当に日本中どこでも災害があれば、それは他人事ではありません。決して綺麗事を言っているわけではなく、この小さな国の中のどこでも機能不全に陥れば、そしてそれが長く続くことがあれば、いずれは日本全体の生死にかかわる問題になるはずだからです。

昨日の私は、報道を見聞きしてただ怖がり、『私がもし、同じことに遭遇したら、とても耐えられない』と思っていました。しかし、本当にその場所に住んでいる人には、耐えられないと思うことすら許されないでしょう。

とにかく、事後処理をして生活を建て直さなくてはならないからです。命があったから良かった、ケガをしていないから良かったで済ませられない場合も数多くあると思います。一見元気で被害がないように見える方も、やはり被災をしていることに変わりはありません。

ぜひ、多くの方がこれ以上追い詰められることがないよう、そしてこれ以上被害が拡大しないように、1日も早い復旧をお祈りしております。こんなことを言うくらいしかできないことをどうか許してください。

よろしくお願いします。