災害時には備えなくてはいけないという思い込みも寝袋と一緒に手放そう

生活

次女は私立の高校に通いました。次女が高校生だった約10年前は、まだ東日本大震災からそれほど時間が経っていなかったためか、学校で非常用持ち出し袋を生徒の数だけ用意してくれていました。それを卒業式が終わった時に自宅に持ち帰ってきたのです。

寝袋に困った

オレンジ色のナップザックの中にミネラルウォーターのペットボトルが2本、食料としてカロリーメイトが1箱、そして寝袋が入っていました。寝袋は銀色のビニール袋のようなもので、厚さはまったくありませんが、体温を逃さない優れものだそうです。

ミネラルウォーターやカロリーメイトはすぐに消費できましたが、寝袋はそうはいきません。車に置いておくと良いとテレビで言っていましたが、私は車に乗るのは買い物に行くときくらいです。ほとんど、家の近所から離れることはありません。

寝袋はビニール袋のようだと言いましたが、人が一人入れるくらいの大きさでは畳んでもかなりかさばるため、バッグの中に忍ばせるわけにもいきませんでした(バッグの中に入るなら長女に持たせようかと思った)。

一度は勝手口の西日を遮るのに使いました。もともと勝手口には西日予防のために、長めののれんを吊るしてありましたが、西日はそれを素通りしていたのです。銀色の寝袋はうまく日光を遮ってくれたので、夏は重宝しましたが、あるときホームセンターでもっと良いものを見つけてお役御免になりました。

寝袋は西日を遮る役目をそれでも5~6年は務めましたが、その後は本当にしまっておくだけになりました。私は食料備蓄もしていないくせに、何となく災害時に備えなくてはならない、という思い込みが外せず、寝袋を捨てることができなかったのです。

捨てると決めたら使ってみる気になった

しかし、昨日しまってある寝袋を見ているうちに、もう次女が高校を卒業してから8年経っていることに気が付きました。その間、寝袋は日除けの役目は果たしましたが、本来の役目を果たすことは一度もありませんでした。もう捨てよう、と心が決まると、不思議と捨てる前に一度寝袋を使ってみようと思ったのです。

実際に寝袋を使ってみると、大きさは十分でした。私はもともと小柄な体格ですが、夫でも使えると思いました。そうして入ってみると確かに暖かいです。昨日は5月としては肌寒かったですが、寝袋に入っていれば暖が取れると思いました。

ただし、材質のせいでしょう。とても音がするのが気になりました。身動きをするとすごくガサガサ言います。もし避難所で使うとしたら、周りにも気を使うと思います。結局、自宅にいるなら毛布の方が良いと思ったので、捨てる決心も揺るがなくなりました。

1度使ったのは貴重な体験になったと思います。寝袋は外側が銀色ですが、中からは外が見えるのも実際に使ってみて初めて知りました。だから何だという話ですが…

寝袋を作るメーカーの方には、もっと音がしないものを作って欲しいです。それが難しいのかもしれませんし、8年の間にそんな製品ができているのかもしれませんが。

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