アイスリングとかクールネックリングなどという名前で売られている商品があります。名前の通り、首にかけて使うリング状の冷却材です。普通の保冷剤のようにすごく冷たくはなりませんが、首を直接冷やすことができて気持ち良いです。
これらの商品は気温28度以下になると勝手に氷るそうで、何度でも手軽に使えます。溶けて冷たくなくなったアイスリングを冷凍庫に入れると、20~30分もすれば凍っているので、私も夏の家事をするときには重宝に使っていたのですが、今年はとんだトラブルに見舞われました。
首がヌルヌルするのに放置してしまった
昨日家事をしているときに、やけに首の周りがヌルヌルするのです。最初は汗だと思って手で何度も拭っていましたが、途中からこれは何か違うと気が付きました。
最初にアイスリングが破れて中身が出てきたのかも、と考えて点検しましたが、そのときは破れている箇所が発見できませんでした。それで日焼け止めや肩こりのとき使う貼り薬のせいかもしれないと考えたのです。
とにかくヌルヌルするので、私は水で洗い流さずにティッシュペーパーで抑えてヌルヌルを取り除こうとしました。そうしてティッシュペーパーで抑えただけで、そのまま家事を続行、その後は外出までしてしまったのです。
外出して帰宅すると首がかゆいのです。鏡で見ると真っ赤になっていてビックリです。そのときもまだ、汗と日焼け止めが混ざってかぶれたのか、それとも肩こりの貼り薬のせいか、などと考えていましたが、夕食時に次女が珍しくアイスリングをしたときに、液漏れしているのを発見。
やっと液漏れに気がつく
次女の着ていたTシャツにとても大きなシミがついていたのです。最初「え?濡れているだけじゃない?」と言っていた次女ですが、触ってみて「濡れてない。これ、油染みだ」と気がついたようです。
そして次女も首がヌルヌルすると言います。すぐにアイスリングは破棄(すでに3年くらい使っていた…)。首は水で絞ったタオルでよく拭くように言いました。
改めて、自分の首を鏡で見てみるとちょうどアイスリングの形に赤くなっていることに気が付きました。リングの切れ目に当たる場所は赤くなっていないのです。
アイスリングの中身って何?
ネットで調べてみると、アイスリングの液漏れに気が付かずにかぶれてしまった人がいるようです。
アイスリングの中身に使われているのはPCMという素材です。PCMはPhase Cange Material(相変化する材料)の略称ですが、これでは何のことやらわかりませんので、Wikipedia先生にご教示を頂きました。
相変化とは温度の変化に応じて、物質の状態が変化することです。アイスリングなら常温なら液体で、凍ると個体へと変化します。
この変化するときに大きなエネルギーの放出や吸収をすることで、発熱や冷却をすることができるのが、PCMということのようです(だからアイスリングは28度以下になると凍る、冷凍庫なら数十分で凍ることが可能なのでしょう)。
で、PCMの正体はパラフィンの一種だそうです。だから破れたときにヌルヌルすると感じたり、油染みができてしまったりするのでしょう。
このPCMは人体に無害だと言われていますが、皮膚についたときにはよく洗い流すようにと言われています。また、体内に入ったときは下痢や嘔吐の原因になることもあるようです。これって本当に無害なんでしょうか?
しっぺ返しを食らった気分
毎日のようにアイスリングを愛用していた私ですが、中身については全く知らないことだらけでした。新しいスグレモノに出会えるのは嬉しいことですが、何も知らないでいるとこんなしっぺ返しを食らうことがあるのかもしれません。
一晩眠って痒みは多少治まりましたが、首はまだ赤く腫れています。これからも私はアイスリングを使うのだろうか…ちょっと今はわかりません。
アイスリングを毎日のように使っている皆さん、液漏れには十分に気をつけてお使いください。もし、漏れたものが皮膚についてもよく水洗いをすれば問題ないそうですよ。かぶれると痒くて大変です…