東大の調査によって、男子だけでなく女子も草食化していることがわかったと、今朝のニュースで報道していました。いろいろな世代で恋愛経験が1度もない人が増えているそうです。
もちろんネットの普及によって、家での時間が退屈なものではなくなったこと、手軽にドラマなどで疑似恋愛を体験できることなども草食化の一因としてあげられていました。
しかし大きな原因は、非正規の雇用が増えて生活が安定していない女性が増えたために、結婚や恋愛に時間を費やす心の余裕がないのだと紹介していました。
草食化の本当の理由は？
私には娘が2人いますが、どちらの恋愛経験はありません。報道されているように草食化していると言っても良いと思います。娘たちが学生のときは、そんなことを他のお母さんと話す機会がありました。
「隠れてお付き合いをしている人がいるんじゃないの？」とよく言われましたが、長女は男の友だちのことはまったく私に隠していません。あまりにもオープンに話すので、かえってこれは恋愛関係ではないな、とはっきりとわかってしまうのです。
次女は何回かこのブログにも書いていますが、現在引きこもり中で恋愛どころではありません。学生時代は男性だけでなく、女性とも付き合いはありませんでした。その娘たちを見ていると、番組で紹介していたことが原因ではなく、女性は誰かのために生きる気持ちを失くしたのではないかと思わされます。
特に長女（現在売れない漫画家とコールセンターでのアルバイトをしています）はやりたいことがたくさんあるから、家族を作るとやりたいことに時間が割けなくなるのが嫌だとはっきり言っています。
人生は自分のためだけに使う？
確かに家族を作ってしまってから、自分のやりたいことのために犠牲にするよりは、最初から家族を作らないという選択をするのが賢い生き方なのかもしれません。よく夫がこんなことを言っています。
仕事もして結婚もして子どもも作るなんて、欲張りだ。人間は何かを得たら、何かを失うんだ。何もかも自分のものにはできない。
自分が結婚して子どもを生んだわけですから、娘たちがそれをしたくないというのを聞いていると、私はちょっと複雑な気持ちになります。孫が見たいという気持ちはまだありませんが、命の流れをつなげてきたのに、ここで終わってしまうのか～、という残念な思いがあります。
私には特にやりたいことがなかったので、子どもを生んだからと言って、何かを諦めたという実感もありません。
草食化は悪くないかも
しかし、夫の持論は無事に娘たちに引き継がれたわけですから、これはこれで良かったのかもしれません。そして日本の若い人たちがみな我が家の娘たちのように考えているなら、それは決して自分に自信が持てないからという後ろ向きな考えではなく、自分のための人生を生きていこうという前向きな選択なのかもしれない、と感じます。
草食化が広がれば人口減少につながるため、日本の未来は明るいとは言えませんが、好きなように自由に生きられる時代が到来していると思えば、そんなに悪いことではないと思えてきます。
まだ娘たちは20代なので、これから先はわかりません。私の弟は50代になって結婚しましたから。でも、この先娘たちが結婚しなくても、きっと私は何とかしようとしないで、その事実を受け入れると思います。
人が何をできて、何ができないのか、それはみな同じではありません。やってみてダメだったと思って止められることと、そうではないことがありますから、私としてもとりあえず結婚してみなさいとは言えないのです。
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