病室で見たブログ

ブログ好き

2015年秋、私の実母が急に具合が悪くなりました。
前々から腰が痛いといっていましたが、70代後半の母でしたからそれくらいは当たり前のように思っていました。でも、それはただの腰痛ではなくガンによるもので、やっと入院できたときには、どこが原発巣だかわからないといわれるほどに母の体はガンに蝕まれていました。

病室でブログを見る理由

以前肺炎を起こして入院したときの母とはまったく違い、あれこれと注文が多くなったので、毎日私は病院に通いました。だんだんといっていることがおかしくなる母の様子に、私は気が重くなっていきました。

そんなときにヒマがあると、私と同年代の人のブログをこっそりと見ていました。
中年で主婦の中にもいろいろな人がいる、介護をしている人、育児をしている人、仕事をしている人がいて私はその中の1人にすぎない、ということを確認したかったのです。

そして私のいる状況には、誰でも1度はなるものだと思いたかったし、そう思うことで私は特別じゃない、大したことはないんだ、と安心したかったのです。そんなときによく見ていたのが、みみこさんという方の「主婦の小さい暮らし」です。

お子さんを3人育てて、パートでも働き、旦那さまの自営業も手伝っているみみこさんは、生活も楽しんでいておしゃれも忘れないという方のようで、ブログを読んでいると、病室の中でもとても元気になれました。楽しむときも、困難に向かうときも一生懸命な姿勢にとても好感が持てました。

今日もブログを探します

みみこさんは実家のお母様とお父様を見送り、現在は娘さん夫婦と同居をして、6人という最近では大家族で暮らしています。
主婦の暮らしは大きくなったわけで、いろいろと大変なこともあるようです。でも、それに真摯に向き合っている様子を見ていると、やはり私は元気がもらえます。

私の年齢になってくると、老眼などで疲れやすくなっているためか、パソコンなどで長い文章を読んでいられなくなります。でも、不思議と自分が好きだと思うブログの文章は長くても満足感しか覚えません。おいしいものをたくさんもらったら、誰でもうれしいですよね。そんな感じです。

ブログは確かに人を元気にします。老眼も気にならなくさせる力があります。
私もいつかは、誰かを元気にしたいと思いながら、今日も楽しいブログはないかと探しているのです。でも、自分にあったブログはなかなか見つかるものではありません。実は私もよいと思って読みだしたのに、2、3回で終わりになったしまったブログがいくつもあります。長い間楽しみに読み続けられるブログは、財産みたいなものかもしれませんね。

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